中古マンションの現状
2025-12-12 12:09:44

首都圏の中古マンション市場で広がる専有面積の変化と価格高騰

中古マンション市場の変化と影響



株式会社LIFULLが運営する不動産情報サービス「LIFULL HOME'S」による調査結果から、首都圏の中古マンション市場での専有面積の縮小と価格上昇が明らかになりました。特に東京都、神奈川県、千葉県、埼玉県を含む首都圏では、今後の物件購入に関する選択肢が大きく変わっていくことが予想されています。

専有面積の縮小



調査によると、2020年と比較して2025年の中古マンションの掲載専有面積は約3.69㎡、反響専有面積は約6.54㎡縮小しています。この結果は、物件に対する需要と供給の不均衡が進行していることを示唆しています。特に反響専有面積の縮小は、消費者がより狭い物件を購入する傾向を強めていることを表しています。

価格の高騰



加えて、首都圏の中古マンション平均掲載価格は、2020年から2025年の間に66.7%の上昇を記録し、平均価格は3,319万円も高騰しました。この原因として、新築マンションの価格上昇が中古市場に追随する形で影響を及ぼしていると分析されています。実際、東京23区内では築25年までの物件が1億円を超える流通価格を記録しており、これにより購入希望者のハードルが一段と上がっています。

購入者の条件とニーズ



現在の価格高騰の中、購入希望者は予算に応じて築年数や物件の広さを妥協せざるを得ない状況にあります。特に、40㎡未満のシングル向けや、40㎡以上50㎡未満の二人暮らし向け物件は一定の流通量があり、単身者や夫婦のみの世帯のニーズが今後も高まる可能性があります。

反響専有面積の影響



反響専有面積が縮小している現象は、物件購入を希望する向きにとって深刻な問題を引き起こします。短期間での価格上昇が物件購入をより難しくさせ、多くの人がより狭い物件を選択せざるを得ない状況を生んでいます。また、国交省による住宅ローン控除対象の専有面積要件緩和が行われていることにより、これが中古住宅市場にも幸運をもたらす可能性があります。

まとめ



今後の首都圏の中古マンション市場は、専有面積の縮小と価格高騰が進行する中で、購入希望者にとっての厳しい現実を反映し続けるでしょう。中山登志朗氏も指摘の通り、物件価格の上昇が続く限り、購入条件が厳しくなることは避けられません。しかし、国交省の施策が市場にどのような変化をもたらすのか、引き続き注視していきたいポイントです。


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