食品業界特化の採用プラットフォーム『SkillDish』がフードテック協議会に初出展
東京都板橋区に本社を置く株式会社スキルディッシュは、外国人材の採用プラットフォーム『SkillDish』を運営しています。2025年10月15日に開催される農林水産省主催のフードテック官民協議会第2回総会において、初めて『SkillDish』を出展しました。このプラットフォームは、主に食品企 業における人手不足を解消することを目的としています。
フードテックとは、食とテクノロジーを組み合わせることで、食業界の課題を解決する最先端の技術を指します。『SkillDish』は、AIやIoTなどの技術を用いて、食品の生産、流通、消費までのプロセスを最適化し、業界の人手不足問題に対する解決策を提供しています。
食品業界の深刻な人手不足
日本の食品業界では、特に飲食料品製造業や外食業での人手不足が深刻です。2028年度末までに、13万9,000人の特定技能を持つ外国人材が必要とされています。しかし、地方の中小企業は採用手段が限られており、求職者と雇用主の間での認識の不一致が原因で早期離職が多発しています。
現状、食品業界で働きたい特定技能外国人材にリーチできる雇用企業の割合はわずか13%。さらに、入社後3年以内の離職率は38%に達し、その66%は入社1年未満で退職してしまうという厳しい現実があります。
雇用企業が抱える課題には、候補者数の不足、能力の不足、定着率の低さが挙げられています。
『SkillDish』の特徴
『SkillDish』は、求人から採用までのプロセスをデジタル化し、地方や中小企業でも自社に適した外国人材の採用を実現します。また、業界特有の雇用条件を求職者に正確に伝えるための機能が設けられています。これにより、採用後のミスマッチを防ぎ、長期雇用を促進することが可能です。
来場者からは、「食品に対する興味と経験を持つ外国人材を世界中から採用できる」といった前向きなコメントが寄せられています。
全国での展開
『SkillDish』は「人手不足に悩む全ての食品企業が、自社に適した外国人材を採用できる」というコンセプトで全国展開を果たしています。代表の井潟は、食品業界での経験を活かし、多くの企業が直面する採用の壁を打破するために『SkillDish』を立ち上げました。
同プラットフォームの最大の利点は、食品業界特有の雇用体系を理解した上で働ける候補者を確保できる点です。求人情報には季節性や残業時間だけでなく、現場環境や日本語での接客頻度なども含まれています。これは、短期離職を防ぐための有効な手段とされています。
候補者登録数の増加
2024年10月のサービス提供開始から、既に5ヶ国から2,500人以上の特定技能外国人材が登録されています。都市部や地方を問わず、多くの食品企業が『SkillDish』を活用し、「ここまで食品について理解が深く、日本語力が高い人材は初めて」と高評価を得ています。
活用事例と雇用企業の声
実際の活用事例として、岩手県の水産加工業では、多くの日本語が堪能な候補者から製造スタッフを採用することに成功しました。候補者は、現地での経験を活かしつつ、成長を目指しています。
並行して教育体制を整備
『SkillDish』では、登録する求職者について、教育プログラムを通じて基本的な食品衛生から日本文化の理解までを提供します。これにより、雇用企業はより安心して採用できる環境を整えることができます。
『SkillDish』の公式サイトには、企業向けのサービスも紹介されています。さらなる詳細や事例などは、公式サイトをチェックしてください。
食品業界専門の外国人材採用プラットフォーム『SkillDish』
雇用企業向けサービス紹介ページ
まとめ
『SkillDish』は、食品業界の外国人材採用をサポートし、人手不足の解消に寄与しています。今後も全国47都道府県でサービスを拡大し、より多くの企業と候補者を結びつけていくことでしょう。国際的な視点を持つ食品業界の未来が楽しみです。