AIが進化させるサイバー攻撃の実態
2025年3月12日に行われたSecurity Days Spring 2025 Tokyoにおいて、AironWorks株式会社が主催したセッション「イスラエルテックナイト」では、急速に進化するAI技術が引き起こすサイバーセキュリティの新たな課題について、専門家たちが集い、活発な議論が交わされました。このセッションでは、AIを利用した脅威の実態やその対処法について、業界の第一線で活躍する登壇者たちが知見を共有しました。
セッションの概要
本セッションでは、AironWorksの浅井正史氏(チーフアナリスト)、伊藤章博氏(日本代表執行役員)、そして、オンライン参加のゴネン・クラック氏(イスラエル国防軍Unit 8200出身)による興味深い対談が行われました。AI技術の進展は、サイバー犯罪者にとって新たな武器となり得る反面、これに対抗するための組織的な取り組みが急務であることも強調されました。
議論された主なテーマ
1.
AIがもたらすサイバーセキュリティの脅威
AI技術は、サイバー攻撃手法を革新しています。従来の手法では追いつけないような迅速かつ巧妙な攻撃が行われる中で、業界はその実態を可視化し、対策を講じる必要があります。
2.
イスラエル軍Unit 8200の技術力と影響
イスラエル国防軍Unit 8200は、サイバーセキュリティ分野における非常に高い技術力を持つことで知られています。ゴネン氏は、彼の経験をもとに、同部隊がどのようにサイバーセキュリティ分野に貢献しているのかを具体例を交えて語りました。
3.
人的要素の重要性と防御アプローチ
サイバー攻撃は技術的要因だけでなく、人的要因が大きな影響を与えます。そのため、社員の意識向上や教育が不可欠であり、全員参加型のセキュリティ文化を構築する必要性が強調されました。
4.
セキュリティ文化の構築
組織全体で培われるセキュリティ文化が、サイバー脅威に対する防波堤となります。企業全体がセキュリティ意識を持つことで、危機管理能力が高まり、攻撃を未然に防ぐ可能性が高くなります。
最新の研究と実例
セッションにおいては、国外の大学が発表した最近の研究結果や、攻撃者向けAIサービスの実態についても言及されました。具体的なデータや事例を通じて、AIを利用した攻撃の現実を明らかにし、それに立ち向かうための手段を模索しました。
登壇者の紹介
Unit 8200出身で、テルアビブ大学でコンピュータサイエンスの修士号を取得。サイバーセキュリティ技術の最前線に立つ。
元総務省の職員で、英国留学経験を生かしデータサイエンスを専門とする。
サイバーセキュリティと新規事業開発に豊富な経験を持つ。
まとめ
セッションで得られた知見は、最新のサイバー脅威や防御手法に関心のあるすべての人にとって有益です。具体的なデータや実践的な対策を通じて、AIを活用したサイバー攻撃への理解を深め、企業や組織のセキュリティ強化に役立つ内容となっています。今後、AIサイバーセキュリティに関する詳しい対談記事を公開予定ですので、ぜひご期待ください。
AironWorksについて
AironWorksは、世界中のホワイトハッカーやエンジニアからなる、AIサイバーセキュリティプラットフォームを運営しています。増加するサイバー脅威に対抗すべく、独自のAIを活用し、教育や脅威インテリジェンスの統合を図っています。
- - 会社名: AironWorks株式会社
- - 所在地: 東京都港区虎ノ門1-10-5
- - 代表者: 寺田 彼日
- - 設立: 2021年8月
- - 事業内容: サイバーセキュリティサービスの企画、設計、開発、管理、教育支援など。