奥多摩の新しい試み:EV急速充電設備の導入
東京都が進める「ゼロエミッション東京」実現に向け、奥多摩町に新たなEV用急速充電設備が設置されます。これは、白丸発電所の近くに位置し、水力発電の電気を利用したクリーンな電力供給を行います。
設備の詳細
新設される急速充電設備は、以下の特徴を持っています:
- - 設置基数:1基
- - 充電規格:CHAdeMO
- - 定格出力:50kW
この急速充電設備は、奥多摩町にとって初めてのものであり、都内でも水力発電の電力を使用した急速充電所は、この白丸発電所が初めての例となります。
利用方法と料金
急速充電設備は、令和7年4月1日より運用開始される予定です。利用可能時間は24時間で、1回の充電は最大30分間です。利用料金は、電子決済方式で現金は使用できないため、注意が必要です。
充電用カードを持っている方
もし充電用カードをお持ちの場合、株式会社e-Mobility Powerや自動車メーカー等の提携カードを利用して、認証器にかざすことができます。料金はカード発行各社により異なるため、確認してください。
充電用カードを持っていない方
充電用カードをお持ちでない方でも、充電設備本体に掲示されているQRコードを読み取ることで、会員登録を行い利用可能です。料金は、5分以内が105円(税抜)、以降は1分あたり21円(税抜)となっています。
地域の再生可能エネルギーを発信
白丸発電所は、周囲の環境に配慮された水力発電所であり、その特徴は地下に大部分の設備が設置されている点です。この発電所は、多摩川の流水を利用しており、環境にやさしいクリーンエネルギーの供給を行っています。また、白丸調整池ダムに併設されているため、その機能も効率的です。
さらに、白丸発電所の近隣には、再生可能エネルギーPR館「エコっと白丸」がオープンしています。ここでは、プロジェクションマッピングを用いたジオラマシアターやデジタルサイネージを通じて、再生可能エネルギーの重要性や水力発電の仕組みを学ぶことができる場所です。地元観光情報も扱っており、訪れる価値は大いにあります。
未来への取り組み
この急速充電設備の整備は、東京都が掲げる「未来の東京戦略」の一環であり、地域の持続可能な発展に大きく寄与することが期待されています。奥多摩町を訪れる際には、是非新しい急速充電設備を利用し、環境に配慮した移動スタイルを体験してみてください。新しい設備のおかげで、東京の美しい自然を大切にしながら、便利さも享受できる時代がやってきます。