埼玉の新蓄電所
2025-06-30 17:12:49

TAOKE ENERGY、埼玉に新たな系統用蓄電所を開発し商用運転開始

TAOKE ENERGYが埼玉に新たな系統用蓄電所を開発



TAOKE ENERGY株式会社は、埼玉県和光市において、NTTアノードエナジー株式会社のために系統用蓄電所「埼玉和光蓄電所」を建設しました。この施設は、2025年1月から商用運転を開始します。

埼玉和光蓄電所の概要



「埼玉和光蓄電所」は、リチウムイオン電池を用い、1,124kWのPCS出力と公称容量5,304kWhを持っています。これは、一般家庭約460世帯が1日に使用する電力に相当します。立地の選定や技術の導入は、今後の再生可能エネルギーによる電力供給の安定化に向けた重要なステップとなるでしょう。

系統用蓄電所の投資環境



近年、再生可能エネルギーが普及する中で、系統用蓄電所への投資が注目されています。しかし、市場には入札実績のある企業が限られており、全体的な入札量が足りない状態です。このため、早期連系を実現し、市場に参入することで高い収益を得るチャンスが拡大しています。

サプライヤーの選定がこの投資のカギとなります。技術に不備があれば、市場参入要件を満たせず、サプライヤーの選定失敗は収益性を損なうリスクを伴います。また、海外サプライヤーが関与する場合、アフターサービスの整備不足が故障時の迅速な対応を妨げ、コスト増加につながります。

TAOKE ENERGYのアプローチ



TAOKE ENERGYは、これらの課題に対して独自の競争力を発揮しています。インテグレーターとして、自社のサプライチェーンを通じて、システムの設計からアフターサービスまで一貫したサポートを提供。出荷前に包括的なテストを実施し、現場到着前にほとんどの問題を解決することで、試運転のスピードを速めています。

また、九州事務所の設立により、迅速かつ柔軟なメンテナンス体制を整え、地域全体での安定したサポートを実現しています。2024年7月には、NTTアノードエナジーから当社のサプライチェーン工場を高く評価され、北海道での新たな蓄電所プロジェクトも進行中です。

技術の優位性



TAOKE ENERGYは、CATLとの強力な提携に基づき、高安全性・最新の蓄電池技術を活用しています。また、自社開発の二重化EMSシステムを導入しており、安全性と安定性を両立した蓄電池システムを市場に提供しています。CATLは世界一の出荷量を誇るメーカーで、その技術力は高く評価されています。

与えられた条件下で高い信頼性を持つ蓄電池システムを提供することで、ペナルティリスクを回避し、市場からの撤退リスクも最小限に抑えています。

未来の展望



TAOKE ENERGYは、現在までに50件の系統用蓄電所開発を実績として持っており、その中の6件が納品済み、2件が連系を果たしています。NTTアノードエナジーの埼玉和光蓄電所が最も早く運用をスタートしたことが、我々の事業の信頼性を示しています。

今後の展望として、TAOKE ENERGYは系統用蓄電所事業の成長を更に加速させるために、開発・販売と投資という二本柱の戦略を進めていきます。販売モデルとしては、蓄電所完成後の販売と、土地権利を取得後に建設を進めるモデルを有し、投資モデルも多様な選択肢を用意しています。

TAOKE ENERGYは、カーボンニュートラルという社会全体の目標に貢献しながら、系統用蓄電所事業の更なる発展に取り組んでいく所存です。


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