イノバセルがFUNDINNO PLUS＋で約10.6億円の資金調達を成功させた理由とは

イノバセルとFUNDINNOが共に描く未来

イノバセル株式会社は、特定投資家向けのサービス「FUNDINNO PLUS＋」を利用して、1ヶ月で約10.6億円の資金調達を成功させました。この取り組みは、再生医療の分野で革新をもたらすベンチャー企業にとって、重要な一歩を示しています。

FUNDINNO PLUS＋とは？

「FUNDINNO PLUS＋」は、未上場企業が大規模な資金調達を行うことを可能にし、特定投資家が成長している企業に出資する機会を提供するプラットフォームです。このサービスを通じて、高度な知識と経験を持つ投資家たちが集まり、未来の社会を変える企業に支援を行うことが期待されています。

特定投資家は一定の条件をクリアしたプロの投資家であり、証券業者を介して未上場企業に株式投資を行うことができます。この仕組みによって、資金調達のハードルが下がり、成長段階にある企業への投資が容易になります。

イノバセルのミッション

イノバセルは、オーストリアのインスブルック医学大学からスピンアウトした再生医療ベンチャーであり、2021年に日本で設立されました。彼らは人々の健康を向上させるため、高度な医療技術を追求し、特に便失禁治療に特化した細胞治療薬「ICEF15」の研究開発を進めています。

現在、ICEF15は第Ⅲ相の日欧国際共同治験が進行中であり、米国での治験開始準備や製造体制の構築も進められています。この新たな資金を元に、イノバセルは治療法の開発を加速し、導入を目指します。

代表者のコメント

イノバセルの代表であるノビック・コーリン氏とジェイソン・シーガー氏は、今回の資金調達が同社だけでなく、日本のバイオテックにとっても励みになるとコメントしています。「フェアに挑戦できる、未来を創る」というミッションのもと、彼らは新たな挑戦を続け、治療を必要とする患者たちに迅速に希望を届けることを誓っています。

一方、FUNDINNOの代表である柴原祐喜氏と大浦学氏は、社会的意義が高い企業への投資機会を提供できたことを喜び、今後も日本経済を支えるための役割を全うする意向を示しました。

資金調達の意義

今回の約10.6億円という金額は、イノバセルにとって新たな戦略的取り組みを加速する大きな資産となります。特に、研究開発投資先行型のビジネスモデルを持つ企業に対し、安定した資金調達方法を提供できることは、日本の資金調達市場を活性化させるのに大きな役割を果たすことが期待されます。

イノバセルの成功事例は、他のバイオテック企業や成長段階にある企業にとっても、将来的な資金調達の選択肢を広げることに繋がります。