埼玉県が熱中症対策を強化、リアルタイム暑さ指数情報を提供開始

埼玉県が熱中症リスクを「見える化」

埼玉県では、近年の夏場における暑さの厳しさが増しており、熱中症のリスクも高まっています。そこで、株式会社建設技術研究所が埼玉県環境科学国際センター及び株式会社渡辺製作所と共同で、熱中症予防に向けた取り組みを強化することになりました。これによって、県民にリアルタイムで暑さ指数情報が提供されます。

IoT技術を活用した暑さ指数情報

この新しい取り組みでは、埼玉県内に30か所設置されたIoT暑さ指数計から収集したデータを元に、株式会社建設技術研究所が開発した水災害リスクマッピングシステム「RisKma」の仕組みを活用しています。このシステムにより、暑さ指数のリアルタイム可視化と情報発信が行われます。具体的には、SAI-PLAT（埼玉県気候変動適応センターのポータルサイト）を通じて、県民に瞬時に暑さの情報が届きます。

県民と共に築く安全な暮らし

この情報提供システムは、単に暑さを示すだけにとどまりません。気象庁からの風向きや風速のデータも取り入れ、地域ごとの暑さの分布を視覚的に示すことで、熱中症が発生しやすい時間帯や場所を正確に把握できるようになります。これにより、県民はより的確な対策行動をとることができ、熱中症のリスクを最小限に抑えることが可能となります。

今後の展望

株式会社建設技術研究所は、この新しい情報基盤を通じて、今後も防災分野での知見を生かし、埼玉県民の安全・安心な暮らしの実現に貢献していくとしています。埼玉県内での新たな暑さ対策が、全国各地でも広がることを期待したいところです。

この取り組みが、熱中症の予防に大きな役割を果たすことを願い、ぜひ多くの県民に活用していただきたいと思います。今後の暑い季節、皆さん自身とご家族の健康を守るために、このリアルタイム暑さ指数情報を積極的にチェックしましょう。