美濃市の新しい職場環境ビジョン
岐阜県美濃市が職場環境の改善に向けた新しいビジョンを策定した。この取り組みは、株式会社スタメンの支援を受けて実施されたもので、エンゲージメントサーベイやワークショップを通じて職員の声を反映させたものだ。美濃市の象徴である「美濃和紙」を組織のスタイルに結びつけたビジョンが生まれた背景について詳しく掘り下げてみよう。
職場環境改善事業の概要
美濃市の職場環境改善事業は、若手職員により立案されたものである。このプロジェクトは、令和6年度の政策立案研修から開始され、特に若い職員が中心となって活動を進めた。5回にわたるワークショップを通じて、職場の課題を見つめ直し、エンゲージメントの向上を目指すプロセスで深い対話が重ねられた。
この取り組みを通じて、ビジョンは「ちょうどいい」を基にした3つのコンセプトとして策定された。
ちょうどいい「距離感」
市民と職員間の関係が「近すぎず、遠すぎず」という自然な関わりを持つことが重要視されている。
ちょうどいい「生き方」
それぞれの職員が自分らしく、自由に挑戦できる環境の構築を目指す。
ちょうどいい「変化」
伝統を尊重しつつも、未来へつながるような一歩を踏み出していく方針が示されている。
W.A.S.H.I 行動指針
ビジョンの実現に向けて設けられた行動指針のW.A.S.H.Iは以下の内容を含んでいる:
- - W: Workwork(ワクワク)感を大切に
- - A: ありがとうを伝え合う
- - S: 誠実な仕事・気持ち
- - H: 変化に気づく
- - I: 一歩先を考えた行動
市長のコメント
美濃市長である篠田啓介氏は、自身も市職員として過去に勤務していた経験を踏まえ、このビジョン策定を誇りに思うと語った。職員自身が組織の未来を可視化するプロセスに対し、強い手応えを感じており、人口減少という課題に直面する中での変革に向けた新たな一歩だと述べている。
職場環境改善チームの意図
美濃市の職場環境改善チームは、全職員が同じ方向を向くために、組織課題を可視化し、ビジョンを職員自らの手で作り上げることを目指した。このプロジェクトを通じて、職員と市民の間に存在する心地よい距離感の重要性が再確認された。その「ちょうどいい」価値観は、今後も美濃市の理想の在り方を形成していく。
スタメンの理念とビジョン
株式会社スタメンの執行役員、山田亮二氏は、自治体を取り巻く環境が変わる中で、職員のエンゲージメントを高める重要性を強調した。人口減少や財政難の中、どこに投資すべきかを考える時期が来ており、職員一人ひとりが自らの手で変革を進めることが求められていると述べている。
これからの美濃市
美濃市は、今回の職場環境改善事業を契機に、新たな自治体運営を目指している。市民サービスの質を向上させるために、職員が自らの働き方を見つめ直し、共により良い未来を目指すことが期待されている。今後も美濃市がどのように進化していくのか、注目が集まる。