黄綬褒章受章の報告
令和8年6月11日、東京都豊島区の区役所にて、貴金属装身具職人の島功(しま いさお)氏が春の黄綬褒章を受章したことを高際みゆき区長に報告しました。62年の豊富な経験を持つ島氏は、地域伝統工芸界においてその名声を高めています。
黄綬褒章とは
黄綬褒章は、天皇陛下から授与されるもので、農業や商業、工業などの分野において優れた技術や事績を持つ方を称えるものです。島氏の受章は、豊島区の伝統文化を更に広める名誉ある成果といえるでしょう。
島功氏の専門技術
島氏は、原型作りから鍛金、ロウ付け、仕上げまですべての工程を一貫して手がけており、その技能の高さは群を抜いています。特に、「木目金(もくめがね)」という金属の層が木の模様のように形成される技術や、繊細なデザインが可能な「蜜蝋細工(みつろうざいく)」において、島氏の腕前は一際目を引きます。
地域社会への貢献
さらに、島氏は地域の教育にも積極的に関与しており、区内の小・中学校でのものづくり体験教室や、各種イベントでは講師として活動しています。その姿勢は、次世代への技術伝承に大きく寄与しています。
受章に込めた思い
報告の際、島氏は、「この黄綬褒章は私の名誉ですが、何よりも豊島区での活動のおかげです。この名誉を糧に、これからも技術を磨いていきたい」と語りました。自身の職人としての成長だけでなく、地域の財産としての工芸技術を次世代に繋げていく意志を強調しています。
高際区長のコメント
高際みゆき区長もこの受章を喜び、「豊島区の伝統工芸士から大変名誉な受章者が出たことを嬉しく思います。今後の活動に期待しております」とコメント。伝統工芸の魅力を世界に広める役割を担っていただくことを望んでいます。
島功氏のこれまでの歩み
東京都豊島区出身の島氏は、1965年に株式会社中井貴金属に入社し、10年間で貴金属製造に関する技術を習得。1974年には独立し、島貴金属製作所を設立。2008年には豊島区伝統工芸保存会に入会し、伝統工芸士としての認定を受けます。その間に、数多くの表彰歴も持ち、次世代への技術伝承に力を注いできました。
表彰履歴
- - 2008年 東京都優秀技能者(東京マイスター)
- - 2010年 全日本貴金属技能士会連合会会長表彰
- - 2011年 全国技能士会連合会会長表彰
- - 2011年 豊島区伝統工芸士認定
- - 2014年 東京都職業能力開発協会会長表彰
- - 2021年 豊島区長表彰
- - 2023年 厚生労働大臣表彰(卓越技能)
- - 2024年 黄綬褒章
まとめ
島功氏の黄綬褒章受章は、豊島区の伝統工芸にとって重要な出来事であり、地域の誇るべき職人の活躍を象徴しています。今後もその技術を磨きつつ、地域に根ざした活動を続けていくことが求められています。島氏の未来に、さらなる期待が寄せられています。