簡単にCO₂排出量を算定できる『CO×COカルテ』
SCSK株式会社は、2025年7月に新たなサービス『CO×COカルテ(ココカルテ)』を導入します。このサービスは、中堅・中小企業が脱炭素化に向けた第一歩を時代のニーズに応じて簡単に踏み出せるように設計されています。具体的には、企業が保有する会計データをクラウド上にアップロードするだけで、CO₂排出量が自動的に算定される仕組みです。
背景と目的
現代において気候変動対策の重要性が益々高まる中、中堅・中小企業は脱炭素化のための取り組みを進める必要性に迫られています。しかし、多くの企業が抱える課題として「専門的な知識やリソース不足」が存在します。CO₂排出量を算定するには難しい知識と手間が求められ、多くの企業がその第一歩を踏み出せずにいました。
これに対抗すべく、SCSKはサステナビリティを経営戦略のひとつとして位置付け、「地域・サプライチェーン全体での循環型GXエコシステム」の実現に向けた基盤インフラ「環境サプライチェーン・プラットフォーム」の構想を掲げています。そして、その中核となるサービスとして『CO×COカルテ』を開発しました。これにより、企業の脱炭素対応を「負担」ではなく「成長の機会」に変えていくことを目指しています。
『CO×COカルテ』の機能
このサービスの特長は、専門知識や複雑なツールの操作が求められない点です。ユーザーは単に自社の会計データ(総勘定元帳など)をアップロードするだけで、次のような工程を自動で実行します。
1.
算定対象範囲の広さ: Scope1、Scope2、Scope3(カテゴリ1~8)をカバーし、サプライチェーンの排出量まで把握可能。
2.
多様な算定方式: 金額ベースに加え、実際のエネルギー使用量に基づいて算定できます。
3.
環境省のガイドライン準拠: 排出原単位や算定方法は日本の環境省が定めたガイドラインに従っています。
4.
経費の可視化: CO₂排出量だけでなく、関連する経費をも見える化することで、脱炭素化とコスト削減の両立を支援します。
提供方法と価格
『CO×COカルテ』は、将来的に提携するパートナーを通じて提供され、ユーザーにとって運用費が少ないモデルを目指して初期導入しやすい価格設定を予定しています。導入についての詳細は、SCSKへ直接お問い合わせください。
CO×COカルテのウェブサイトはこちら
今後の展望
SCSKは、本サービスの基盤をもとに環境SPF構想を本格的に展開し、中堅・中小企業の脱炭素化に貢献していきます。来るべき未来に向け、自治体や地域の金融機関、企業とのコラボレーションを通じて、地域全体のエコシステム形成を目指します。具体的には、再生可能エネルギー導入や省エネ設備導入の支援、環境ファイナンスや補助金・認証制度の連携など、多岐にわたるサービスを展開する予定です。
SCSKは「テクノロジー」と「共創」を核に持続可能な社会実現に向けた価値提供に努め、今後も企業と地域の脱炭素化の推進を目指します。これからの時代にふさわしい環境経営を実現するため、ぜひ『CO×COカルテ』の活用をご検討ください。