無料のLinux学習教材『Linuxシステム管理標準教科書』が改訂
特定非営利活動法人エルピーアイジャパン(LPI-Japan)が、Linuxシステム管理の学習用教材『Linuxシステム管理標準教科書』の改訂版「バージョン2.0.0」を、2025年9月16日にリリースします。この新版は、初心者が独学でも学びやすい内容に再構成されており、実践的な演習を通じて運用管理技術を体系的に学ぶことが可能です。
教材の主な特徴
新版では、従来の内容をよりシンプルで理解しやすくするため、必要のない項目を削除し、最も重要な技術に焦点を当てています。実際にユーザーやファイル、ディレクトリを作成し、Webサーバーの動作を通じて、基礎技術を修得できるようになっています。さらに、新しいLinuxディストリビューションにも対応しており、実務で重要なスキルが身につきます。
また、本教科書はクリエイティブコモンズライセンスに基づいて公開され、PDF版とePub版は無料で誰でも利用可能です。これにより、広く受け入れられ、多くの教育機関や学習者に活用されてきました。
プロジェクトの背景
本教科書は、IT技術者コミュニティ「LinuC Open Network」においてオープンなプロジェクトとして開発されました。このプロジェクトでは、企画段階からメンバー間で意見交換を行い、各章の構成や内容のレビューを行うなど、透明性の高い方法で進められています。これにより、常に最新の技術動向に対応したコンテンツの提供が可能です。
提供されるフォーマット
提供形式は多岐にわたり、PDF版(無料)、ePub版(無料)、Kindle版(有料)、印刷版(有料)が用意されています。PDF版とePub版は2025年9月16日に提供開始し、Kindle版は同日にリリースされる予定です。印刷版は2025年10月下旬からの販売となります。
各章の構成
本書は以下の章で構成されています:
1. ユーザーとグループの管理
2. ネットワークの管理
3. サービスの管理
4. ファイルシステムの管理
5. システムのメンテナンス
6. トラブルシューティング
これにより、読者はLinuxの基本的な運用技術を一通り学ぶことができる構造となっています。
まとめ
今後もLPI-Japanは、Linuxを学ぶ人々のためにアップデートを行い続け、知識の共有や技術の普及に努めてまいります。本教科書を手に取った方は、ぜひ「LinuC Open Network」への参加を検討してみてください。オープンソースコミュニティの一員として、共に学び、成長していきましょう。