地域に根ざした就職支援サービス「FAVTOWNキャリア」が始動
2025年7月15日、シナジーマーケティング株式会社が新たな地元就職支援サービス「FAVTOWNキャリア」の提供を開始します。最初の導入先は和歌市で、地域企業と地元で働きたい若者を双方にとって最適な形で結びつけることを目指しています。これにより、地域資産としての転出者を効率的に活用し、地域の雇用機会を向上させることを目的としています。
地域に“既につながっている若者”を活かす仕組み
「FAVTOWNキャリア」は、すでに地域と繋がりを持っている若者を「地域資産」として位置付けています。このプラットフォームは、進学や就職で地元を離れた若者たちが、地域と継続的につながるように設計されており、企業がスカウトメールを通じて直接アプローチできる仕組みです。この新しい採用モデルにより、和歌山地区の若者たちが地元企業からのスカウトを受けることが期待されています。
和歌山市での初回導入では、「FAVTOWN wakayama」の5,000人を超える会員に向けて、地域企業からのスカウト配信を行ない、就職マッチングの精度とスピードを高めることが狙いです。
若者の地元就職への関心と課題
実施された調査によると、就職を希望する多くの学生が地元での雇用に関心があるものの、情報不足や企業の魅力が届いていないことが明らかになっています。特に、和歌山市の学生の57.9%が「地元での就職を選択肢として検討している」と回答していますが、同時に「地元には働ける企業がない」との意見も多く聞かれます。そこで、「FAVTOWNキャリア」は、こういった課題を解決し、若者が実際に地元企業で働くことを現実な選択肢とするためのプラットフォームとして位置づけられています。
「FAVTOWNキャリア」の特長
「FAVTOWNキャリア」は以下のような特長を持っています:
- - 地域に根ざした求人情報の発信: 企業情報を若者の関心に寄り添った形で提供し、地域企業の魅力を伝えます。
- - 地域にゆかりある若者へのスカウト配信: 地元就職を望む学生やU・Iターン希望者に向けて、企業がスカウトメールを配信し、直接アプローチが可能です。
- - 相談やイベントを通じた接点づくり: インターンシップやオンライン就職フェア、社会人とのカジュアルな相談会などを通じて、地元で働くイメージを形成し、若者の不安を解消します。
和歌山市の取り組み
和歌山市も「FAVTOWNキャリア」の導入を非常に歓迎しており、産業政策課の清竹良憲氏は「ふるさと和歌山市で働きたい若者と地元企業を直接つなぎ、就職を促進する仕組みとして、このサービスは非常に魅力的です」とコメントしています。このサービスを通じて多くの出会いが生まれることを期待しており、地元就職の選択肢がより自然なものになることを望んでいます。
今後の展開
「FAVTOWNキャリア」の提供は2025年7月から始まりますが、その後もオンライン就職フェアの開催やスカウト配信の運用が予定されています。また、他の自治体との連携も進め、「FAVTOWN」の関係人口施策と連動しながら全国各地への展開を目指す計画があります。これは公民共創モデルとして、地域の雇用創出に寄与することを目指しています。
地元での就職機会や地域企業との接点を増やし、若者が地元に根ざした働き方ができるようになることが期待されています。地域の未来を担う若者たちが、地元で活躍する姿を見られる日が待ち遠しいです。
公式サイトもチェックしてみる価値があります。