エンジニア採用の新たなスタンダードを提案
2023年の夏、東京都内でエンジニア向けの採用に関するセミナーが開催されました。このイベントは、株式会社ハイヤールーとcircus社、LAPRAS社の共同主催で行われ、「応募が来ない・選考が進まない」をテーマに、エンジニア採用における「アトラクト設計」について60分間の知見が共有されました。
アトラクト設計とは?
エンジニア採用の現場で直面する課題のひとつが、面接などの初期段階で好感触を示した候補者が、最終的に辞退する「見えにくい離脱」です。そこで、登壇者たちは、企業が候補者に「ここで働きたい」と思わせる瞬間をどのように設計するかを深掘りしました。このプロセスが「アトラクト設計」と呼ばれるもので、候補者の心を動かすための重要な技術とされているのです。
データに基づく採用改善
circus社の取締役、築井亮太氏は、数千件の求人データを分析した結果をもとに、年収条件が応募率や内定承諾率に与える影響を説明しました。特に、年収の下限が高い求人は応募されやすく、また求人情報は「簡潔で分かりやすい内容」が求められる傾向が強いとのこと。また、応募から7日以内に企業からアクションがあった場合の内定率が高くなるデータも共有され、実践的な知見が得られました。
スカウトの成功の秘訣
次に、LAPRAS社の辰巳夢治氏がエンジニアに響くスカウトメッセージについて考察しました。特に、エンジニアが転職意欲を示す日には、即座にスカウトメールを送ることが重要で、これにより返信率が高まるという結果が報告されました。また、スカウトの内容は技術的なチャレンジや製品の将来性を具体的に伝える必要があり、過去のイベントやテックブログでの企業認知の構築も大切だとされました。
今後の展望
ハイヤールーは、今後もエンジニア採用をテーマにしたイベントを定期的に開催する予定であり、多くの企業と共にAI時代に適した採用戦略を模索していくとしています。
- - 開催予定のセミナー: 2025年に予定される「データベース資格に関するセミナー」や「エンジニアとして高みを目指すための設計の考え方」など、多様なテーマでの開催が待たれます。
スキル面接サービス「HireRoo」
ハイヤールーが提供する『HireRoo』は、AI時代のスキル面接を実現するためのサービスです。このプラットフォームにより、ビッグテック水準の採用が誰でも容易に実現できるようになります。スキルの可視化を通じて、採用ミスマッチを防ぎ、面接官の主観を排除した公平な選考を行うことが可能です。すでに200以上の企業に導入され、累計の選考数は5万件を超えています。
会社概要
ハイヤールーは、東京都渋谷区に本社を置き、エンジニアリング組織向けのプラットフォーム「HireRoo」を提供しています。採用の質を高めることに力を入れ、「Japan as No.1, again.」をミッションとし、日本のモノづくりを再び世界一にすることを目指しています。
今後もエンジニアの採用に関する真の課題解決を進め、新しい時代に見合った採用のスタンダードを構築していくことでしょう。