岡山大学医療技術部と総合技術部の共創による研修会
国立大学法人岡山大学が主催する「総合技術部第85回医学系技術課 鹿田研修会」が2025年2月4日、岡山大学鹿田キャンパスの基礎医学棟にて行われました。この研修会は、岡山大学の技術統括監理本部が設置されたことを受けたもので、医療と技術の融合をテーマに進められました。
研修会の目的
今回の研修では、医療技術部と総合技術部が協力し、異なる分野から技術職員が集まりました。従来の教育や研究、医療の枠を超え、職員同士の交流や情報交換を行うことで、各自のスキル向上を目指します。新たに結成された技術統括監理本部が、その連携を強化し、岡山大学全体の研究力向上に貢献することが期待されています。
重要な方々のご挨拶
この研修会では、佐藤法仁副理事が開会の挨拶を行い、「技術職員の知識と技術が融合することで、岡山大学の研究やイノベーションを推進していく」と述べました。続けて、本田貢技監をはじめとする医療技術部の専門技術者が業務紹介を行い、その重要性を参加者に伝えました。
講演者とその内容
具体的には、本田貢技監が「医療技術部と放射線部門について」、山内崇嗣主任診療放射線技師が「X線撮影部門 IVR・手術室部門の紹介」、松下利副診療放射線技師長が「CT部門とMRI部門の紹介」、青山英樹副診療放射線技師長が「放射線治療部門と核医学診療部門の紹介」と題し、各分野の詳細な業務を紹介しました。
これにより参加者は、放射線部門が患者の身体を詳しく診察し、適切な治療法を導き出すために如何に重要な役割を果たしているかを理解しました。特に、講演内容は専門外の聴講者にもわかりやすいものであり、多くの参加者の関心を引きました。
質疑応答の活発な展開
発表後には質疑応答の時間が設けられ、参加者から放射線技術や医療現場の最新情報について多くの質問が寄せられました。質問内容には、全職員が国家資格を保有しているか、放射線量の管理方法、手術療法や放射線治療の違いなど多岐にわたりました。これにより、参加者同士の交流も促進されました。
研修会の意義
研修会の閉会では、田村義彦技術副総監が「このような交流が新たな発見や協力の機会となり、今後の技術職員の活動に寄与することを願っています」と述べ、意義深い研修であったことを強調しました。職員たちのスキルアップや相互協力は、岡山大学の研究活動にも貢献することでしょう。
今後の展望
岡山大学は「地域中核・特色ある研究大学」として、技術職員のスキルを向上させるための研修プログラムを充実させることに力を入れています。その一環として、東京科学大学との「TCカレッジ」という高度技術職員養成プログラムに参画しており、専門的な知識と技術を学ぶ機会を提供しています。これらの取り組みは、地域社会から国際的な発展を見据える岡山大学の研究力を高めることに寄与するでしょう。今後の岡山大学とその技術職員の活動に期待が寄せられています。