カラクリと東京海上日動の新プロジェクト
カラクリ株式会社が、東京海上日動火災保険と手を組んで生成AIを駆使した新しい照会応答業務の実証実験を始めました。これは、お客様からの問い合わせに迅速かつ的確に対応するためのプロジェクトです。最先端の技術を利用し、業務の効率化が図られます。
実証実験の背景
個々の代理店からの問い合わせは、日々数千件に及びます。従来はその内容を目視で確認し、各部門に振り分けていましたが、こうしたプロセスには時間がかかり、顧客満足度を損なう要因ともなっていました。東京海上日動はこの問題を解決するため、AIを活用した効率的な業務運営に着手することを決定したのです。
カラクリとの連携により、より効果的に生成AIを活用できる体制を構築し、最適なデータ整備と業務の自動化を追求します。
生成AI活用の具体的な内容
このプロジェクトでは、以下の4つの要素を中心に実証実験を進めます。
1.
データの要約: 代理店からの問い合わせの長文や余分な情報を除去し、AIが理解しやすい形に整えます。
2.
FAQ生成: マニュアルや過去の問い合わせデータをもとに、自動的にQ&A形式でのFAQを作成し、顧客対応を効率化します。
3.
照会振り分け: 生成AIとカラクリ独自のAIを使用して、問い合わせの内容に応じて適切な担当者へ自動的に振り分ける仕組みを作ります。
4.
分析: 照会に関するデータを分析し、東京海上日動の担当者に対し有益なレポートを提供することで、より良い顧客対応を実現します。
これらの要素が連動することにより、業務全体の効率化が期待されています。
カラクリの生成AIコンサルティング事業
カラクリの生成AIコンサルティング事業は、国内における生成AIの実用化やデータ基盤の構築に特化した取り組みです。2024年11月にはアクセンチュアの調査結果をもとに、92%の企業が生成AIに投資を拡大することが予測されていますが、その一方でデータ構築に苦しむ企業も多いのが現状です。カラクリは、独自に開発した国産オープンモデル「KARAKURI LM」を活かし、こうした課題を乗り越え、新しい顧客体験の創出に貢献しています。
カラクリのビジョン
カラクリは「Friendly Technology」をビジョンに掲げ、2022年からは大規模言語モデルの研究を進めてきました。その結果、既に多くの業界でシェアを持ち、名だたる企業から支持を受け続けています。今後も、最先端のテクノロジーを駆使し、さらに優れた顧客対応の実現を目指していくでしょう。
最後に
この新たな実証実験が成功することで、カラクリと東京海上日動は、業務効率化だけでなく、顧客満足度の向上にも繋がると期待されています。この動きは、他の企業にも刺激を与え、生成AIを利用した業務革新の波を広げることになるでしょう。