伝統と現代が融合する「有職人形司 伊東久重三代展」
2026年1月15日(木)から25日(日)までの期間、銀座のセイコーハウスホールで「有職人形司 伊東久重三代展 つなぐ・技とこころ」が開催されます。この展覧会では、京都で代々御所人形を制作する伊東家の三代の作り手による作品が展示され、訪れる人々に豊かな美の伝承を伝える機会となります。
伊東家の歴史とその特徴
有職御人形司 伊東家は、江戸時代中期から続く由緒ある人形の制作家系であり、一子相伝の技術が受け継がれています。特徴的な点は、桐材を使った木彫法と、艶やかな白い肌、愛らしい三頭身の姿。この伝統技術は、現在まで続いているだけでなく、そこに新たな創造性も加わっています。
三代の作り手たちの作品
展覧会には、当代十二世 伊東久重氏、長男の伊東庄五郎氏、孫の伊東大知氏の三人の作品が並びます。久重氏は格調高い御所人形を中心に、胡粉高盛金彩絵を施した装飾作品を発表します。一方、庄五郎氏は、名作「しらたま雛」や、愛らしいちびたまを出品し、観賞者の心をつかむ工夫を凝らしています。そして、若手作家である大知氏は、彼独自の日本画を出展し、時代を感じさせる作品を披露します。
このように、三者三様の表現が交わり、長い歴史が織り成す美の世界が広がります。それぞれが持つ思いや技術の深さを感じながら、京の雅を堪能することができる貴重な機会です。
ギャラリートークの開催
また、展覧会期間中には、特別なギャラリートークも実施されます。1月17日(土)には久重氏が、1月24日(土)には庄五郎氏と大知氏が、それぞれの視点で作品や制作の背景について語ります。これにより、作品の理解が深まり、作者の思いや技術を直接伺う貴重な時間を楽しむことができるでしょう。
アクセスと情報
『有職人形司 伊東久重三代展』は、東京都中央区銀座4-5-11のセイコーハウスホールにて開催されます。入場は無料で、営業時間は11:00から19:00までですが、最終日は17:00までのため、訪問時には注意が必要です。会場へのアクセスは、銀座駅から徒歩圏内と非常に便利です。
この機会に、伝統と創造性が織りなす伊東家三代の作品にぜひ触れてみてください。時を超える美しさを、銀座で体験することができる訪問は、あなたにとって忘れがたい思い出となるでしょう。詳しい情報や最新のお知らせは、和光の公式ウェブサイトやインスタグラムページをチェックしてください。