高齢社員支援講座
2025-06-30 09:13:23

高齢社員の活躍を促進する新しい資格講座が開講

高齢社員の活躍を促す新たな取り組み



日本社会は高齢化が進み、65歳以上の就業者数が約910万人に達する中、企業も高齢社員をどう活かすかという課題に直面しています。一般社団法人 日本産業ジェロントロジー協会が、2025年6月25日に新たな資格講座「産業ジェロントロジーアドバイザー養成講座」を開講することが発表されました。この講座は、高齢社員が持つ知識や経験を最大限に活用するための実践者を養成することを目的としています。

高齢社員を取り巻く現状



日本企業の多くは、高齢社員を「生産性が下がる」「コストがかかる」という理由から、肩身の狭い立場で扱いがちです。しかし、高齢者自身が持つ豊富な知識や経験は、企業の成長において欠かせない人的資本です。現実には、管理職や人事担当者からは「高齢社員との接し方が分からない」や「やる気を引き出せない」という声が多く、世代間ギャップとエイジズムに悩む企業も少なくありません。

この状況に対処するためには、高齢者を効果的にマネジメントできる専門家の育成が求められています。「産業ジェロントロジー」という新たな学問に基づくこの講座は、ゼロから学び直し、高齢社員を支援するための具体的な知識と技術を習得できる実践的なプログラムです。

産業ジェロントロジーとは



「ジェロントロジー」は加齢学を指し、高齢者の身体的、心理的、社会的な変化を捉える学問です。この視点を企業内の人材マネジメントに応用したのが「産業ジェロントロジー」です。講座では、世代間の価値観の違いや健康リスク、キャリア設計、法制度について体系的に学ぶことで、高齢社員が活き活きと働ける環境の整備を支援することを目指します。

講座の詳細



  • - 講座名:産業ジェロントロジーアドバイザー養成講座
  • - 開講日:2025年6月25日 受付開始、7月1日より受講開始
  • - 形式:オンライン(eラーニング)
  • - 対象:企業内で高齢社員を部下・同僚に持つ中堅社員、管理職、人事担当者
  • - 学習方法:動画と教材の閲覧から修了試験、合格者には資格認定
  • - 受講料:33,000円(税込)+資格認定料3,000円(税込)

カリキュラム内容



講座は全7章から構成されており、具体的には次のようなテーマを扱います:
1. 「ジェロントロジー」と「産業ジェロントロジー」についての理解
2. 「高齢社会」とはどういうものか
3. 高齢社会における法整備
4. 介護と仕事の両立支援
5. 高齢者の多様な働き方
6. 高齢者のキャリア開発
7. 健康管理と労災対策

この講座を通じて、高齢者への理解が深まり、自身のキャリアをデザインする能力も高まります。また、組織全体のシニア人材マネジメント力が向上することも期待されます。

今後の展望



協会では、この講座を企業の新入社員研修や階層別研修に取り入れることで、さまざまな世代が互いに理解し合う職場を実現することを目指しています。また、2025年7月にはオンラインの無料説明会も開催予定で、興味のある方はぜひ参加してみてください。

詳細や申し込みについては、公式ホームページを訪問してください。高齢社員の能力を最大限に引き出すための第一歩として、資格取得を目指してみてはいかがでしょうか?


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