東京ゲームショウ2025での『IWAKUNI QUEST』
ゲームの魅力をリアルの世界で体験できる新しい試みが、東京ゲームショウ2025で展開されます。株式会社リボーンスミスが手掛けるPCゲーム『IWAKUNI QUEST』が、現実とリンクするデザインで登場。この試みは、山口県岩国市の観光資源をゲームに起用し、その魅力を現場で感じられるようにするものです。
株式会社リボーンスミスの理念
リボーンスミスのコンセプトは「デザインと修復を通じて、地域の資源に新たな価値を見出す」というものです。特にこのプロジェクトでは、デジタルとリアルの架け橋をつくることに重点を置いています。具体的には、ゲーム内のキャラクターやデザインを現実のイベントに融合させ、参加者がその世界観をより深く理解することを目指しています。
『IWAKUNI QUEST』のキャラクターとデザイン
『IWAKUNI QUEST』には、岩国市の地理や歴史、地域行事を背景にしたキャラクターが登場します。代表的なキャラクターである「玖西あかり」は、地域特産の伝統織物「玖珂縮」をテーマにした衣装を纏っています。この衣装は、会場で使用されるスタッフ用のポロシャツに取り入れられ、袖口に「玖珂縮」の縞柄をデザインしています。この巧妙な融合により、ゲームをプレイするだけでなく、来場者は実際の質感やデザインを体感しながら、岩国市の魅力を感じることができるのです。
インビジブル技術の導入
更に、リボーンスミスは特製レザータグに独自技術の『インビジブル』を採用しました。このタグには、スマートフォンをかざすことで、岩国市の公式ポータルなどに直接アクセスできるNFC機能が搭載されています。外見はシンプルでありながら、耐久性や耐水性にも優れたこの技術により、訪れる人々は手軽に情報を得ることができます。
キャラクター制作と会社の実績
リボーンスミスは、岩国市から委託を受けてキャラクターデザインの制作に携わっています。昨年は「岩国城ちゃん」や「う飼様」の原案を手がけ、今年は新キャラクター「山代 清流」「由宇 海凪」もデザインしています。これらのキャラクターは、岩国市の歴史や文化に基づくリサーチの結果として生まれました。特に「玖西あかり」においては、地域文化を感じながら、実際に触れられるデザインが重要視されています。
代表のコメント
「スクリーンでの表現が、実際に手に取れるものになる。ゲームと現実を同じ視点でつなげることこそが、地域の文化価値を伝える最良の方法です。」と代表取締役の玉田和幸氏は述べています。「『玖珂縮』という歴史的な織物の存在が、スタッフ用ポロシャツやキャラクターの衣装に生かされることで、岩国の魅力を新たに感じてほしい」
東京ゲームショウ2025 概要
東京ゲームショウ2025は、2025年9月25日から28日まで、幕張メッセで開催されます。ビジネスデイには新しいゲーム体験を提供し、一般公開日には多彩なコンテンツが楽しめる予定です。『IWAKUNI QUEST』の試遊体験はないものの、訪れるすべての方が地域の魅力を感じる機会になること間違いなしです。
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