NSK、最高評価を獲得
2025-12-12 18:35:32

NSK、気候変動分野でCDPの最高評価「Aリスト」に選定される

日本精工株式会社(以下、NSK)は、最近発表された国際非営利団体CDPによる評価で、気候変動分野において最高評価「Aリスト」に選定されました。これにより、NSKは企業の中で環境問題におけるリーダーの一員としての地位を確立しました。さらに、水セキュリティ分野でも優れた評価が与えられ、「A-」が選定されたことは、NSKが環境保護に向けて取り組んでいる証といえます。

CDPは、環境に関する情報開示を国際的に評価する仕組みを持っており、企業の気候変動対策を透明にすることを目的としています。2025年度には22,100社以上の企業が情報を開示し、その中で日本のプライム市場上場企業も多く参加しているという重要な場です。この中で、NSKは気候変動分野で上位約4%に位置づけられ、他企業との競争の中で際立った存在感を示しています。

NSKがカーボンニュートラルを経営の中核に置くことは、環境問題への真剣な取り組みを意味しています。会社全体のサプライチェーンでカーボンニュートラルの達成を目指す中、製品のライフサイクル全体にわたりCO2排出量を減少させる方法を積極的に探求しています。製品を「つくる」過程から、顧客がその製品を「つかう」段階、さらには廃棄処分に至るまで、様々な段階でエネルギーの使用を減らす努力を行っています。

特に「製造」の段階においては、サプライチェーンの中で取引先とも連携し、その協力を得てエネルギー使用量の可視化やCO2排出量の把握を進めています。NSKは、FY2026までの中期経営計画において、FY2035を目標に自社のCO2排出量をカーボンニュートラルにすることを目指しています。この計画の中で、基準年であるFY2017に比べてFY2026にはCO2排出量を半減させ、その努力の結果、FY2024までに42万トンの CO2排出量を達成しました。

情報開示にも力を入れており、有価証券報告書やNSKレポート、さらにはサステナビリティサイトでの情報提供も行っています。特に、2025年7月には日本の軸受業界で初めてカーボンフットプリント(CFP)の算定報告書を公開し、その後9月にはボールねじ業界においても初のCFP算定報告書を発表しました。これにより、業界内での透明性と責任感を強化しています。

加えて、NSKはSBT(Science Based Targets)認定を取得し、科学的に基づくGHG(温室効果ガス)の排出量削減への取り組み受付けも開始しました。これによって、2050年のネットゼロ社会に向けての道筋を明確にし、持続的な成長と社会課題の解決に向けた信頼性のある取り組みを評価していく姿勢を示しています。

NSKは1916年に日本初の軸受を生産して以来、100年以上の歴史を持ち、様々な技術・製品を通じて世界の産業の発展に寄与してきました。今後も「MOTION & CONTROL™」という企業理念の下、環境保護と社会貢献を進めていくことで、より持続可能な社会の実現を目指します。


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