若者の更生をサポート！「HIGH HOPE」のクラウドファンディングが始動

若者の更生を支援する「HIGH HOPE」のクラウドファンディング

罪を犯した10代の若者たちが、社会に貢献できる人材として成長することを目指し、株式会社一の中馬一登氏が立ち上げたプロジェクト「HIGH HOPE」。この取り組みは、特に多摩少年院でのプログラムからスタートし、今や全国的な支援を募るクラウドファンディング「CAMPFIRE for Social Good」を通じて展開されています。目標金額は1,000万円で、2025年4月22日から6月10日までの49日間にわたり、広く一般からの支援を呼びかけています。

クラウドファンディングの背景と目的

「10代の犯罪を減らす」ことをミッションに掲げる株式会社一は、まずは罪を犯した若者たちの現状を広め、社会が抱える課題に皆で挑戦していくことを目的としています。ビジネスや教育の現場で「SDGs」「社会課題」が頻繁に語られている今日でも、再犯防止や更生保護に関心を持つ人は多くありません。そのため、クラウドファンディングを通じて多くの人々にこの現実を伝え、理解を深めてもらうことが大切だと考えています。

クラウドファンディングでは多くの方からの疑問や思いを受け取り、「考えたこともなかった」という声や「何かできることがあれば」といった期待も寄せられています。このプロジェクトに関わることで、次世代の社会起業家が活躍できる場を広げ、経済的利益だけでなく社会的意義を求める起業家が増える未来を見据えています。

特別なリターンとは

今回のクラウドファンディングでは、特に注目されているのが東京都府中刑務所で製造されたオリジナルのTシャツです。環境に優しいトウモロコシ由来の生分解性プラスチック（PLA）素材を使用し、快適な着心地を実現しました。このTシャツは、ただの製品ではなく、刑務所での作業によって生み出されたものであり、ウェアを通じてその背景を知ってもらうことを重視しています。

さらに、クラウドファンディングのリターンの一部には、府中刑務所の見学会への参加権も含まれています。この無償プログラムでは、刑務所での作業や再犯防止の取り組みについて深く学ぶことができる貴重な機会です。

少年たちの声

このプログラムは、2024年から多摩少年院や福岡少年院・沖縄女子学園で若者たちに生きがいを見つけ、自律的な人生を歩む手助けをするために実施されます。若者たちの中から寄せられた声は、彼らの思いや希望を物語っています。「彼らが罪を犯したことは事実だが、幸福を追求する権利は誰にでもある」と語る彼らの言葉に、未来を信じる大切さが込められています。