Zoffが女性従業員にHPV検査キットを配布、安心の健康経営を実現

女性従業員を守るための新たな取り組み

メガネブランド「Zoff」を展開する株式会社インターメスティックが、2025年4月から自社の女性従業員約1,600人に向けて、子宮頸がんのリスクを確認できるHPV検査キットを配布することを発表しました。この取り組みは、健康経営の一環であり、特に多くの女性が活躍する現代において、安心・安全に働き続けられる環境を整えるためのものです。

HPV検査キットの背景

子宮頸がんは日本国内において、特に30代から50代の女性に多く見られ、毎年1万人以上が新たに診断を受けています。このがんの主な原因は、ヒトパピローマウイルス（HPV）の感染であり、それには予防や早期発見が大きな意味を持ちます。しかし、日本の子宮頸がん検診の受診率は約40%と非常に低く、時には欧米諸国の70%から80%と比べて大きな差があります。

Zoffはこれまで、30歳以上の女性社員に対して子宮頸がん検査の受診を奨励してきましたが、今回の取り組みではHPV検査を新たに導入し、より手軽にリスクを把握できる環境を提供します。これにより、健康リスクの早期発見と、改善に向けたステップが期待されます。

具体的な配布内容

対象となるのは、2025年4月1日時点で在籍する20歳以上の正社員、契約社員、および一部アルバイトの女性従業員です。配布は2025年4月14日以降に順次行われ、自宅で簡単に実施できる形式となっています。検査は自宅で行い、その結果をポストに投函することで完了します。このため、従業員は移動する手間や時間をかけずに検査を受けられる点が魅力です。

また、医師監修の動画が用意され、実施手順や子宮頸がんに対する正しい知識を分かりやすく案内します。これは、従業員が検査に対する不安を軽減し、しっかりとした情報を得るためのサポートになります。

健康経営への貢献

今回の取り組みに関して、総合内科専門医で名古屋大学の元教授である柴田玲先生は、「企業によるこのような健康意識の高まりは、女性の健康を守るために非常に重要な施策です」とコメントしました。子宮頸がん検診の受診率向上につながり、結果的により多くの女性が検査を受けることで早期発見に寄与することが期待されます。

Zoffは2025年度から、20代の社員にも子宮頸がん検査を無料で受けられる体制を整える予定です。このように女性の健康支援に力を入れる姿勢は、Zoffが掲げる企業理念に基づくものであり、従業員が安心して働ける職場環境を作るための重要なステップです。

結論

インターメスティックグループは「社員一人ひとりの健康が会社の基盤」という信念のもと、今後も健康経営の取り組みを強化していく考えです。特に女性の健康支援に対する啓発活動や、医療機関との連携を通じて持続可能な取り組みを進めていきたいとしています。Zoffのこの新しい取り組みは、女性たちが安心してさまざまな場面で活躍するための大きな支柱となるでしょう。