消火栓標識に新たな視点をもたらす「そのとき、どうする?展」
東京・赤坂の21_21 DESIGN SIGHTで開催中の企画展「そのとき、どうする?展 -防災のこれからを見渡す-」では、消火栓標識が防災の観点から見直されています。2025年11月3日までのこの展示は、防災や災害に自分自身の視点で向き合う体験を提供することを目的としています。
展示の内容
この企画展では、ビジュアルデザインスタジオWOWのディレクションのもと、来場者は会場に散りばめられた10の「問い」を通じて、自らの防災への気構えを深めることができます。普段は見過ごされがちな消火栓の存在が、実は日常生活における防災の要であることを再認識させられます。展示のテーマ「街にとけこむ防災のためのしるし」は、まさに私たちが普段接することの少ない防災スイッチを押すきっかけとなるでしょう。
ギャラリー1と2では、消火栓標識の展示があり、実際に街中で目にする消火栓がどのように設置され、維持管理されているのかを知ることができます。東京都内には14万基の消火栓があり、そのうち2万箇所には消火栓標識が設置されていますが、広告の認知度が低いため、多くが活用されていません。この展示を通じて、訪れる人々が消火栓の役割に気づき、防災意識を高めることに期待が寄せられています。
防災の重要性を再認識
消火栓は、日常の街に溶け込んでいるため、意識されることは少ないかもしれません。しかし、いざという時にその存在が生死を分ける重要な要素となります。本企画展をきっかけに、日常的な視点から防災を考え直す良い機会です。例えば、消火栓標識を通じて自身の防災対策を見直すことができれば、少しでも安全を確保する手助けとなるでしょう。
展示会の詳細
「そのとき、どうする?展」は、2025年7月4日から11月3日まで開催されており、毎週火曜日は休館日です。開館時間は10:00から19:00までで、入場は18:30まで可能。入場料は一般1,600円、大学生800円、高校生500円、中学生以下は無料です。詳細については、公式サイト(
https://www.2121designsight.jp/program/bosai/)をご覧ください。
この展示を通じて、防災についての意識が高まり、街の安全にもつながることを願っています。そして、私たちの身の回りには、目に見えない防災のしるしがたくさん存在していることを覚えておきましょう。これを機に、日常の一つ一つを見直し、気づきを得られればと考えています。防災を考える新しい視点として、ぜひ「そのとき、どうする?展」に足を運んでみてください。