TKCが切り開くデジタルインボイスの未来
株式会社TKC(本社:栃木県宇都宮市)は、ドイツのDATEV社との業務提携により、デジタルインボイス(E-Invoice)を活用した新たな国際取引の形を実現しています。令和7年12月12日に、TKCはペポルインボイス(Peppol E-Invoice)をDATEV社へ送信し、無事に受信されたことが確認されました。この取り組みは、2028年にドイツでのデジタルインボイスの義務化、2030年にはEU内取引においても義務化される状況を背景にしています。
デジタルインボイスの義務化とその影響
2028年から、ドイツでの商取引にはデジタルインボイスが義務付けられます。また、2030年にはEU全域でこの義務が適用され、日本企業がEU企業と取引する際に、E-Invoiceの送受信が求められることが増える可能性があります。このような背景から、TKCはDATEV社との協業を通じてデジタルインボイスの導入実験を進め、今後の国際取引の準備を整えています。
ペポルインボイス送受信の意義
TKCは、2023年7月から双方の請求データとその形式を分析し、令和7年10月には「DATEV-TKC Meeting in October 2025」での費用をPeppol E-Invoiceの形式で送信しました。最初は受信国の形式に応じたE-Invoiceを準備する方針がありましたが、Peppolの検証を考慮して、送信国の形式に基づいたインボイスを作成することになりました。これにより、受信側もその形式に対応した送信が可能となるのです。
TKCの将来の方針
TKCは、E-Invoiceの送信機能を拡充し、日本企業がスムーズに海外企業との取引を行えるよう取り組んでいます。特に国コードや通貨コードの変更をシステムに組み込むことが求められており、それによって国際取引がより円滑になるでしょう。
国際シンポジウムでの発信
さらに、TKCは2023年11月24日から26日にシンガポールで開催されたE-INVOICE EXCHANGE SUMMITに参加し、その取り組みを世界に発信しました。この場での成功は、グローバルな観客からも高く評価されています。
TKCとDATEV社の歴史
株式会社TKCとDATEV社はともに1966年に設立され、専門家としての視点から長年の信頼関係があります。税理士出身の両社は、情報技術の導入によって業務の質と生産性を向上させることを目指しています。この53年間にわたる提携関係は、毎年行われる交流を通じて深化しています。
未来を見据えた取り組み
今後も、TKCはDATEV社との連携を強化し、デジタルインボイスの利活用を進めてまいります。国際的なビジネス環境において、日本企業が競争力を持続できるよう支援していく姿勢を貫きます。これからの国際取引におけるデジタルインボイスの役割が一層重要になってくる中で、両社の取り組みから目が離せません。