故郷に帰る屏風
2025-06-25 14:41:34

伝統文化が息づく「桐竹鳳凰孔雀図屏風」の高精細複製品が故郷に帰る

満を持しての里帰り!「桐竹鳳凰孔雀図屏風」高精細複製品の寄贈



このたび、大阪府和泉市において、クリーブランド美術館に保管されている「桐竹鳳凰孔雀図屏風」の高精細複製品が寄贈されることが決定しました。本作品は、桃山時代に描かれたもので、日本美術史において非常に価値のある作品です。

源流と魅力


この屏風は、桐と竹を背景に、尾羽を華やかに広げる羽禽たちが描かれた作品です。鳳凰と孔雀の雄雌が左右に配置され、春と秋を象徴する草花で飾られています。その色彩は細やかで繊細であり、まさに土佐光吉による特徴が際立つ仕上がりです。

この高精細複製品は、キヤノンの先進的なイメージング技術によって制作されました。使用したフルサイズミラーレスカメラ「EOS R5」で撮影し、12色の顔料インクを駆使して出力されています。さらには、京都の伝統工芸士が金箔をあしらい、オリジナルに限りなく忠実な美しさを再現しました。

和泉市での公開


高精細複製品は、2025年6月26日から2026年3月22日まで、和泉市久保惣記念美術館にて公開される予定です。この美術館は、地域の文化の発信拠点として知られており、訪れる人々に多くの東洋古美術を楽しむ機会を提供しています。この展示では、作品に近づいて観賞できるため、その迫力や装飾を肌で感じることができます

さらに、この作品は寄贈後も美術館内で常設展示され、地域の文化イベントにも活用される予定です。和泉市にゆかりのある絵師による作品が、故郷に帰るこの機会は、地域住民にとっても特別な意味を持ちます。

「綴プロジェクト」とは


この取り組みは、「綴プロジェクト」から生まれています。このプロジェクトは2007年よりキヤノンと京都文化協会が共同で推進しています。重要な文化財が国外にあるため、鑑賞の機会が限られている作品も多いため、これらの作品を高精細に再現し、文化財の魅力を多くの人に伝える活動です。これまでに多くの名作が複製・寄贈されており、文化教育においても大きな役割を果たしています。

「桐竹鳳凰孔雀図屏風」の高精細複製品は、地域の文化を継承し、広める一助となることでしょう。美術に興味がある方も、そうでない方も、ぜひこの機会に和泉市を訪れ、素晴らしい伝統文化に触れてみてください。詳細情報は和泉市久保惣記念美術館の公式サイトでご確認ください。

公式サイト


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