日本のソムリエ界に新たな風が吹く!
2025年の「ポメリー・ソムリエコンクール」で、東京・マンダリンオリエンタル東京に所属する鈴木大輝氏が栄光を手にしました。このコンクールは1993年に始まり、今なお続く日本最古のソムリエコンペティションであり、今年も多くの若手ソムリエが参加しました。
競技の経緯と優勝者の声
今年の予選は7月14日に東京と大阪で同時に開催され、47名の参加もありました。審査は筆記試験とテイスティング技能試験で行われ、選ばれた12名が本選に進出。10月23日の準決勝を経て、5名がファイナルに進出する流れとなりました。決勝では、ポメリーの最高醸造責任者クレマン・ピエルロー氏が来日し、厳しい審査が行われました。鈴木氏は、プレゼンテーションやブラインドでのテイスティング、料理とのペアリング提案などでその実力を証明しました。
優勝を果たした鈴木氏は、「ポメリー・ソムリエコンクール2025を開催してくださって感謝しています。そして、2度目の出場でこのような素晴らしい賞をいただけたことに大変光栄に思います」とコメントしています。前回はファイナルには出られなかったとのことで、感慨深いものがあったようです。
特別な表彰とサポート
優勝者には、ディプロマ、賞金100万円、ポメリーキュヴェ・ルイーズ6L、さらにはフランスでの研修も用意されています。媒体を通じてシャンパーニュの魅力を広めるポメリーアンバサダーとしての活動も予定され、若手ソムリエの成長を支援する姿勢がより一層際立ちます。
特別賞として贈られた「マダム ポメリー賞」は、浦崎隆宏氏が受賞し、その優雅な立ち振る舞いやコミュニケーション能力が評価されました。以前のコンクールよりも選手たちの準備がしっかりしている印象を持った審査委員長の森覚氏も、選手たちの成長を喜びました。
今後の展望
クレマン・ピエルロー氏は、「今後、シャンパーニュをより多くの方々に楽しんでもらうための取り組みが重要です。ポメリーがSDGsに取り組んでいる点なども共有していきたい」と語っており、シャンパーニュ業界での若手育成に期待を寄せています。サステナブルな取り組みも含め、今後の発展が楽しみです。
ハイライトと交流の場
決勝戦が行われた東京ステーションホテルでは、表彰式とガラディナーが開催されました。ガラディナーでは特別なシャンパーニュ「クロ・ポンパドール ブラン・ド・ブラン2017」が初めて登場し、出席者に特別なひとときを提供しました。クレマン氏もこれまでの経験を経て、この新商品に特別な思いを抱いているようです。
このように、「ポメリー・ソムリエコンクール2025」は、鈴木大輝氏の勝利を通じて日本のソムリエ界に新たな風を吹き込むイベントとなりました。これからの若手ソムリエたちの活躍にも期待が高まります。