LED照明への切替時の注意点
最近の調査によると、蛍光灯からLED照明へ切り替える際に、約66.4%の家庭や事業所がこの変更を進めていることが分かりました。しかし、この切替時に「劣化した蛍光灯器具による事故」が発生する可能性があるため、十分な注意が求められています。
蛍光灯の製造終了とその影響
独立行政法人製品評価技術基盤機構(NITE)は、2022年および2023年に行われた「水銀に関する水俣条約締約国会議」で、全ての一般照明用蛍光ランプの製造が2027年末までに終了することを発表しました。この動きにより、蛍光灯器具を使用している家庭や事業所にとって、変更が急務となっています。特に、長年使われた蛍光灯器具の内部は劣化しやすく、目に見えない部分での事故が起こる危険性があります。
蛍光灯器具のおすすめの交換方法
蛍光灯をLED照明に替える方法は大きく分けて二つあります。
1.
器具ごとLED照明へ交換する方法
2.
ランプのみをLEDランプに交換する方法
後者の方法では、古い器具をそのまま使い続けることで、中の電気部品が劣化し、発煙や発火の原因となることがあるため、非常に危険です。特に、蛍光灯器具の使用年数が10年を超えている場合には、器具ごと交換することが強く推奨されています。
蛍光灯器具の事故状況
NITEによれば、2016年から2025年までの10年間に報告された蛍光灯器具の事故は205件に達しています。このうち、133件の事故については使用年数が特定でき、なんと約90%が10年を超えていることがわかりました。
蛍光灯器具の劣化についての知識を深める
照明器具はただのランプ取付け台ではなく、内部に安定器や配線などの電気部品を含む電気製品です。そのため、外観に異常が見えない場合でも、内部では劣化が進行し続けています。特に安定器は、長年の使用により絶縁性能が低下し、発煙や発火に繋がる可能性があります。点灯時にちらつきや異音、焦げたにおいを感知した際は、即座に電源を切り、使用を中止することが重要です。
事故を防ぐために
蛍光灯器具を使用する際は、その寿命を理解することが大切です。日本照明工業会では、器具を設置してから8~10年を適正交換の時期、15年を耐用限度としているため、自宅や事業所の器具の製造年を確認し、使用年数が基準を超えている場合は新しいLED照明へ交換を検討してください。
おわりに
蛍光灯器具は一見ピカピカに見えても、中身が劣化している場合があります。LED照明への切替えに際し、劣化した器具をそのまま使用することは非常に危険です。安全に過ごすために、適切な交換を心がけましょう。また、事故情報やリコール情報はNITEの特設サイトで確認できますので、日々の安全のためにチェックを怠らないようにしましょう。