リジェネソーム、AIコンペ「LA-Bench 2025」に挑む
リジェネソーム株式会社は、生命科学分野における実験自動化をテーマにした「LA-Bench 2025: 実験手順生成AIコンペティション」に参加することを発表しました。このコンペティションは、自然言語で表現された実験指示から、自動的に実行可能な詳細な手順を生成するAIの性能を競い合うもので、生命科学及び化学における高度な専門知識と推論能力が問われます。
リジェネソームは、宇宙医学や長寿科学の研究から得たノウハウを基に、実験知識と暗黙知をAIに組み込むことで、将来のラボオートメーションの新しいスタイルを提案する予定です。これにより、AIと人間が協力し合う新しい実験のスタイルが生まれることを期待しています。
2040年に向けたミッション
リジェネソームは、「2040年に人類が月面で生活するために必要な老化防止技術を地上に応用する」という目標を掲げています。これは、長寿科学に基づく研究開発を進めるスタートアップとして、宇宙で健康的に過ごすための技術を確立することを目指しています。彼らは細胞外小胞(エクソソーム)の研究を基に、健康寿命の延伸と宇宙医学への応用を同時に追求しています。
このコンペティションへの参加は、リジェネソームがAIとロボティクス分野での中核技術を拡張するための重要なステップと位置付けています。新たな実験手法の開発と、科学研究における人間とAIの共創を加速させる具体的な取り組みとして位置づけられています。
先進的なAIとロボティクス
リジェネソームのCEOである鈴木健吾氏は、「科学研究の未来は、実験を設計するAIと実験を実行するロボットが協力することにある」と述べています。彼らは、長寿および宇宙を見据えた研究で培った知識をAIに学習させ、知識の自動化に挑戦するという意欲的な目標を持っています。LA-Bench 2025は、世界中の研究者と知的に競い合う貴重な場であると位置付けられています。
コンペティション概要
- - 名称: LA-Bench 2025: 実験手順生成AIコンペティション
- - 主催: 一般社団法人ラボラトリーオートメーション協会
- - 支援: 人工知能学会コンペティション開催支援制度(2025年度)
- - 公式サイト: LA-Bench
主な日程
- - 2025年9月13日: 公式サイト公開・参加登録開始
- - 2025年11月21日: 提出締切
- - 2025年12月20日: 結果公開
- - 2026年6月: 人工知能学会全国大会にて表彰
リジェネソーム会社概要
リジェネソームは、ナノ粒子であるエクソソームを活用し、老化抑制や再生医療の新たな解決策を提供することを目指すスタートアップです。様々な細胞が生成するエクソソームの詳細な解析を進めることで、その生体機能解明を目指しています。健康寿命の延伸と、宇宙における人類の活動を支える技術の確立に寄与することを目指しています。
リジェネソーム公式サイト
スペースシードホールディングスについて
スペースシードホールディングスは、宇宙系ディープテックベンチャービルダーとして「SFをノンフィクションにする」ことをミッションに掲げています。様々な課題解決に向けた事業創出を目指し、宇宙空間での居住に必要な技術の整備に努めています。
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