革新的な製造基盤
2025-12-26 13:48:03

名古屋工芸と共同で実現する新しい製造モデル「PrintHub」始動

名古屋工芸と共同で実現する新しい製造モデル「PrintHub」始動



APPLE TREE株式会社が、名古屋工芸との提携により日本初の分散型3Dプリンターファーム「PrintHub」を正式に立ち上げました。この新たな製造基盤は、全国各地に配置された3Dプリンターをネットワーク化し、集中管理を行うことで、必要な部品や製品をオンデマンドで生産することが可能になります。これにより、金型や大型射出成形機を必要とせず、デジタルデータから直接製造できるという革命的な特長を持っています。

「PrintHub」の特徴と運用



「PrintHub」の第一号拠点は、Bambu Lab製の3Dプリンターを最大120台設置し、2026年春から本格稼働を予定しています。このシステムは、高精度かつ高速での造形が可能なため、従来の製造工程を抜本的に見直し、「必要なものを、必要なときに、必要な数量だけ作る」Just In Time型のものづくりが実現します。さらに、少人数で効率良く運用できるよう設計されているため、人手不足が懸念される製造業界においても持続可能な生産モデルの確立を目指しています。

名古屋工芸との協業



このプロジェクトは、名古屋工芸との協力によって進められています。名古屋工芸は、自動車関連の廃材を利用したフィラメントの製造から3Dプリントまでを一貫して行う体制を整えています。この取り組みは、サステナブルな材料の活用や高付加価値の実現を目指しており、APPLE TREEは、3Dプリンターの提供とマーケティングノウハウを活用してこの取り組みを支援しています。

クリエイターと企業に最適な製造基盤



PrintHubは、さまざまな用途での活用が予定されています。個人クリエイターにとっては、イベント用の造形物作成や小ロットの量産を外注できる新たな選択肢となり、企業にとっては金型を作成せずに行う試作や補修部品の製造を短期間で行えます。従来の製造プロセスでは難しかった少量・多品種・短納期に対応することが可能となるため、ものづくりの柔軟性が飛躍的に向上します。

分散型ものづくりの新しい時代



工業革命以降、大量生産と集中生産が主流となりましたが、3Dプリンターの技術の進化により、地域密着型の分散型生産が現実的な選択肢として想定されています。PrintHubは製造拠点を一極に集中させず、地域に分散配置することで、物流や環境負荷の軽減も図ります。また、地域産業の活性化への貢献も目指しています。将来的には、ユーザーがインターネットで製品を購入するのではなく、「データを購入し、近くで作る」という新たなものづくりの形が普及することを想定しています。

今後の展開



APPLE TREEは、PrintHubを通じて全国に分散型3Dプリンターファームを展開していく中期から長期的なビジョンを掲げています。誰もが必要なときに、必要な場所で、ものづくりにアクセスできる社会の実現に向けて、引き続き努力を続けていきます。商業活動や社会全体に対し、良いインパクトをもたらすことが期待されています。今後が非常に楽しみな「PrintHub」の展開に、一層の注目が集まることは間違いありません。


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