はじめに
オーエムネットワークは、長年にわたり小売やサービス業のシフト管理システム「R-Shift」を通じて、数多くの現場と密接に関わってきました。その中で浮かび上がってきたテーマが「人件費管理」です。現場の課題やニーズを受け止め、新たに開発された人件費管理サービス「R-Labor」に関する本連載が始まります。
現場でのリアルな声
私たちが現場の方々と関わる中で、多くの店舗責任者から耳にしたのが、人件費が予算に収まっているかどうか、月末になってからしかわからない不安です。例えば、シフトを組む技術には慣れていても、実際の人件費がどの程度か確認するのは後手に回り、安心して運営ができない状況が続いていました。
また、年末調整など特別な時期がくると、急にシフト計画の見直しが必要になり、その対応に苦労する現場も多いと言います。このような声は、単にシフト作成の負荷を超えて、経営に対する不安感を引き起こしています。現場は常に時間に追われ、判断を下すための正確な数字が手元になく、経験則に頼るしかないという実態があります。
人件費管理に挑む理由
人件費は企業にとって大きなコスト要素ですが、その管理は非常に難しいです。勤怠データが確定するのは月末で、その時には新しいシフトがすでに始まっているため、経営は後追いする形となります。このタイムラグを解消することが、R-Laborの目的です。多くの企業はこの課題を見過ごしがちですが、効率化するためには根本からの改革が必要です。
R-Laborの開発経緯
私たちオーエムネットワークは、長年の現場経験を生かし、「人件費管理の見える化」を進める新たな仕組み「R-Labor」を開発しました。このサービスは、経営と現場が同じ情報をリアルタイムで共有できることを目指しています。すなわち、現場が数字を先読みし、経営が根拠に基づいて判断できる環境を提供することが肝要です。
経営改革への第一歩
R-Laborによる人件費の見える化は単なるコスト管理にとどまりません。それは現場と経営の両者が同じ基準で行動できる組織の形成に繋がります。透明性が増せば、現場の不安も減り、データに基づいたより前向きな経営判断が可能になります。「ムリなく、予算通り」という理念のもと、オーエムネットワークは現場も経営も共に安心できる運営環境を目指します。
今後の展望
次回は、R-Laborによって実現される「人件費管理の新常識」について、具体的な課題と解決策をお伝えします。人材管理の未来がここにあります。
会社概要
- - 会社名: オーエムネットワーク株式会社
- - 所在地: 新潟県新潟市中央区
- - 代表取締役社長: 山岸真也
- - 事業内容: 業務システム開発、シフト管理システム「R-Shift」
- - 提供Web: オーエムネットワーク