大阪の老舗建設会社がリサイクル業へ新たな道を開く
大阪府泉南市で半世紀以上の歴史を持つ辻野建設株式会社が、金属リサイクル事業を手掛ける栄昇産業株式会社に株式を譲渡することが実現しました。このM&Aは、資源の有効活用や新たな事業への参入といった重要な意味を持っており、業界の注目を集めています。
M&Aの経緯
この度のM&Aは、事業承継支援プラットフォーム「BATONZ」の支援を受けて行われました。辻野建設は、事業を未来へ引き継ぐために、信頼できる譲渡先を探していました。その中で、大阪信用金庫や大阪府事業承継・引継ぎ支援センターと連携が功を奏し、栄昇産業との出会いが実現しました。
辻野建設の代表取締役である辻野祥治氏は、強い不安を抱えていたものの、支援を受けることで交渉を無事に進めることができたとコメントしています。法人の譲渡は一大決心が必要であり、慎重さが求められるプロセスであるため、専門家の伴走支援が心強い後ろ盾となりました。
新たな局面に挑む栄昇産業
譲受企業である栄昇産業は、リサイクル業から建設業に業種を広げることになります。リサイクル事業の効率化を図るため、自社の設備を有効活用することなどが目的です。社長の松田浩毅氏は、辻野建設の誠実な経営姿勢を高く評価しており、譲渡を決めた最大の要因としてその人柄を挙げています。
特に、同社は自社の成長を図るために、建設業のノウハウをしっかりと学ぶ必要があるとしています。これにより、経営陣を強化し、さらなる事業の柱を築く方針です。彼らは、特定建設業の許可を受けたことで、将来のビジョンを見据えた行動が期待されています。
支援の重要性
今回のM&Aが円滑に進んだ背景には、大阪府事業承継・引継ぎ支援センターの専門的なサポートが大きく寄与しています。センターの中西正伊氏は、契約以降もサポートを続け、気になる点を解消しながら進行していきました。双方の認識の相違を防ぎ、透明性のある情報共有が行われたことで、スムーズな進行が実現しました。
また、大阪信用金庫の楠伸一氏も、辻野建設の要望を丁寧に聞き取り、最良の譲渡先を探し出す努力を惜しみませんでした。こうした連携が状況を良好に保ち、信頼関係を築く重要な鍵となっています。
今後の展望
M&Aは企業の成長戦略の一環として、ますます重要視されるでしょう。辻野建設が栄昇産業へと生まれ変わることで、両社に新たな可能性が開かれます。今後、建設業界におけるリサイクル事業の拡大に向けた動きが注目されることでしょう。
この成功事例は、どの企業にとってもM&Aを通じた新たな道を切り拓く際の刺激となり得ます。 "BATONZ"は、今後も引き続き企業の支援に注力し、さまざまな情報提供を行う予定です。今後も多くの企業がこのような事業承継を通じて、新たなチャレンジを果たすことが期待されています。