TREND-POINTの新機能で海洋工事が進化
福井コンピュータ株式会社は、これまでの3D点群処理システム「TREND-POINT」に新たなオプションプログラムを追加し、2025年3月18日から提供を開始します。このプログラムは特に海洋工事に特化しており、国土交通省の新しい出来形管理要領に対応している点が大きな特徴です。
背景と目的
国土交通省港湾局では、ICT技術を活用した工事の基準が導入されます。特に、令和6年の春から施行される「施工履歴データを用いた出来形管理要領」は、港湾工事においての効率化を図る期待が寄せられています。今後、施工現場においてその必要性が高まることでしょう。しかし、これまでは港湾工事のための効果的な出来形管理が求められながらも、専用のプログラムが少なく、建設会社は対応に苦労していました。
そこで、福井コンピュータは「TREND-POINT」上で港湾工事に特化した新オプションプログラムを開発しました。これにより、建設業者は海洋工事での3Dデータを最大限に活用できるようになります。
新オプションプログラムの詳細
新しいプログラムには2つの選択肢があります。
1. 出来形管理支援(港湾海上地盤改良工編)
このプログラムは、海上地盤改良工事に特化しています。利用する国土交通省の要領は、R3.4版の改定版とR6.4版です。主な機能としては、マルチビームから取得した点群データや履歴データから正確な出来形データを生成し、評価や電子納品を一括で行うことが可能です。プログラムの価格は36万円(税別)で、運用するには120万円(税別)のTREND-POINT本体が必要になります。
2. 出来形管理支援(港湾基礎工編)
こちらのプログラムは、基礎工事向けの管理支援です。国土交通省のR6.4版に基づき、施工履歴データから正確なデータを生成して、出来形評価や必要な図面、電子納品が一括で可能です。こちらのプログラムも、価格は同じく36万円(税別)で、本体の購入が必須となります。
海洋工事の未来への影響
この新オプションプログラムの導入により、建設業界における海洋工事の生産性は大きく向上することでしょう。国土交通省の基準にしっかりと対応しているため、信頼性の高い出来形管理が実現できるようになります。特に海上での作業が多い港湾工事では、正確なデータ管理は安全性や作業効率に直結します。福井コンピュータの「TREND-POINT」は、今後の海洋工事に欠かせない存在となることでしょう。
この機会に、新オプションプログラムの導入を検討してみてはいかがでしょうか。できるだけ早期に導入し、海洋工事の進化に備えることが、今後の成功への一歩となります。