杉良太郎特別防犯対策監が語る詐欺被害防止
2025年11月1日、日本プレスセンタービルで行われた防犯講話において、警察庁特別防犯対策監の杉良太郎氏がa語りました。現在、特殊詐欺の被害は全国で深刻な問題であり、誰もが詐欺の標的になり得る時代です。杉氏は「詐欺被害に遭ったと感じるのは、手遅れな場合が多い」と警鐘を鳴らしました。
防犯意識の醸成がカギ
冒頭で杉氏は「特殊詐欺の手口は複雑化・巧妙化しており、日常的な防犯意識が非常に重要」と訴えました。彼は、詐欺に遭わないためには、常日頃からの意識改革が必要だと語り、具体的な対策の実施を呼び掛けました。特にATMを利用する際には、周囲の人に注意を払い、不審なシーンに目を光らせることが大切です。
杉氏は、ATM周辺で携帯電話を使っている誰かに注意を促す取り組みが進められていることを紹介し、「不自然な高額引き出しに気づいた銀行職員も通報する体制が整っています」と述べました。しかし、それでもなお新しい詐欺の手口が次々と登場していることに、地域の警察も日々対策を講じていると強調しました。
被害の深刻さ
杉対策監は、詐欺の被害に遭うと、お金だけでなく、心理的なダメージも受けることを説明しました。「詐欺に遭った方々とお話しするたびに、人の心を傷つけるこの犯罪の恐ろしさを実感します。だからこそ、被害を防ぐために一人ひとりが対策をとることが重要です」と語ります。
私たちが多くの被害者を救うためには、早期の対策が不可欠です。
国際電話の休止とその他の対策
杉氏は、特に国際電話の利用を止めることが詐欺被害防止に効果的だと説明しました。「国際電話は無料で利用休止の申し込みができ、これにより海外からの詐欺電話を大幅に減少させることができます」とのこと。申し込み方法も簡単で、オンライン上で手続きを行うことができるため、手軽にできる自己防衛策であると伝えました。
さらに、防犯機能付き電話を設置したり、留守番電話の設定をすることも良い対策です。知らない番号からの電話には出ないようにし、携帯電話の拒否設定を施すことも推奨されました。
高齢者のための対策も
特に高齢者の方々は体調や気分によって判断力が変わることがあります。杉氏は、高齢の方々に向けて「今しっかり対策を講じておくこと」が非常に重要だと力説しました。「自分の身を守ることで、家族も守れる」とのメッセージも伝え、参加者一同に意識を高めるよう促しました。
会場では、特殊詐欺に関する最新資料が配布され、来場者のうち59世帯が国際電話利用休止の申請を行いました。このような啓発活動が、今後も地域での防犯意識を高めるきっかけとなることが期待されます。私たちの地域から犯罪を無くすため、意識をアップデートし、しっかりとした対策を講じることが求められているのです。