レオ・ヌッチ最後の来日公演！ヴェルディの名作を宮廷スタイルで堪能

レオ・ヌッチ最後の来日公演

オペラ界の巨匠、レオ・ヌッチが2025年11月9日（日）、サントリーホールで最後の来日公演を行います。このイベントは楽天チケット株式会社が主催し、彼自身が企画と監修を手掛けています。公演では、ヴェルディの名作《椿姫》と《リゴレット》の2演目が宮廷スタイルで披露され、18世紀から19世紀にかけてのオペラの魅力を存分に楽しむことができます。

宮廷スタイルの魅力

今回の公演は、1800年代に実際に行われていた小規模な編成による演奏スタイルに基づいています。ヴェルディや他の作曲家たちが手掛けた縮小版の楽譜を用いることで、より親密感のある演出が実現します。この特別なアプローチは、当時のパフォーマンスを思い起こさせ、観客に一層の感動を提供することでしょう。

すご腕の演奏者たち

公演には、ミラノから集まった精鋭8名の演奏家が参加します。歌手陣もレオ・ヌッチをはじめとする一流のアーティストが揃い、バリトンのヌッチ、テノールのイヴァン・マグリ、ソプラノのエリーザ・マッフィがその華を添えます。

不世出のバリトン、レオ・ヌッチは1942年にイタリアのボローニャ近郊で生まれ、15歳で歌の才能を開花させました。1965年に舞台デビューし、たちまち国際的な名声を得ました。特にヴェルディの役柄では歌唱力が際立ち、数多くの演目で主役を務めてきました。2024年2月の公演では、依然としてその圧倒的な存在感を示していたことが印象的でした。

続いてイヴァン・マグリは、シチリアからの新星テノールで、ウィーン国立歌劇場やロイヤル・オペラなどで活躍中。魅力的な声質と卓越した音楽性で観客を魅了し、その成長を続けています。最後にエリーザ・マッフィは、音楽だけでなく文学や異文化にも精通した才女。彼女の歌唱は、温かみがあり、聴く人の心に深く響きます。