全方向搬送ロボット
2026-01-15 14:28:50

段差を超える全方向搬送ロボットの新技術、ロボデックスでデモ

新しい時代の搬送ロボットが登場



建設現場や狭いスペースでの効率的な運用が求められる中、段差に強い全方向搬送ロボットが登場しました。東京都立産業技術研究センター(都産技研)が保証したこの新技術は、従来のロボットに比べて最大7.5倍も段差を乗り越えられる性能を実現しています。この新型ロボットは、2026年1月21日から東京ビッグサイトで開催される第10回ロボデックスにて実機デモが行われます。

背景



近年、建設現場では人手不足が深刻化しており、業務効率化のために自動化が求められています。しかし、従来の搬送ロボットは床の段差や狭い空間に対応できないことが多く、現場での導入が困難だったのが現実です。そこで、都産技研は、段差に強いロボットの開発に取り組みました。

メカナムホイールの活用



この新型ロボットは、メカナムホイールと呼ばれる特殊な構造を採用しています。メカナムホイールは、車輪の周りに傾斜を持つローラーが配置されており、各車輪を別々に制御することで、前後左右どの方向にも移動できます。これにより、狭い場所でも自在に動くことが可能です。

限界を超える革新



従来のメカナムホイールには、横移動時の段差乗り越え性能が低いといった課題がありましたが、今般の新開発ではロボットの走行時に車輪の傾き「トー角」を動的に変化させることができる機構を導入しました。この技術により、次の3つの利点があります。

1. 段差乗り越え性能の向上
トー角を変更することで、車輪が段差に接触しやすくなり、乗り越え性能が大幅に向上しました。

2. 推進力の向上
エネルギー損失を抑え、新技術を駆使することで推進力が従来比1.5倍に増加しました。耐荷重性能も維持されており、性能の向上が図られています。

3. 位置決め精度の維持
全方向移動機能を保持しているため、非常に高い位置確保が実現され、移動中にトー角を変更できるため、方向転換時の無駄な停滞がなく、操作がスムーズです。

今後の展開



この新型搬送ロボットは、2026年1月21日から23日までの間、東京ビッグサイトで行われる第10回ロボデックスにて実機デモが予定されています。さらに開発担当者による説明も行われ、直接取材を受け付けています。自動化の未来を切り開くこのロボット技術に、多くの関心が寄せられています。

まとめ



今回発表された段差を克服する全方向搬送ロボットは、建設現場だけでなく、工場や医療、介護施設など多岐に渡る場面での利用が期待されています。その性能の向上により、業務の効率化はもちろん、新たなビジネスチャンスの創出が見込まれています。ロボット技術の進化に目が離せません。

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