熊本半導体研修
2025-02-28 11:59:49

熊本県立高校教職員を対象にした半導体研修の取り組み

熊本県立高校教職員を対象にした半導体研修の取り組み



2023年2月13日と14日の2日間、株式会社日研トータルソーシングが主催した半導体研修が熊本テクノセンターで開催されました。この研修は、熊本県の県立高校教職員21名を対象にしたもので、半導体業界の需要拡大に伴う人材育成の一環として重要な意味を持ちます。

半導体業界は、TSMCの熊本進出を契機に急速に成長しており、地域としても新しい企業の進出や既存企業の工場増設が相次ぐ中、人材育成が喫緊の課題とされています。そのため、熊本県では産官学の連携がますます促進されています。特に文部科学省は、2025年度の予算案に全国的な人材育成拠点設立費用を盛り込み、全国的な技術力向上へ向けた取り組みを進めています。

教職員研修の内容と目的



日研トータルソーシングでは、2023年3月に熊本テクノセンターを「半導体教育」に特化した研修施設に拡張しました。研修内容は、半導体製造装置の故障に対する調査、処置、改善に必要な実践力を育てることを目的としています。

この研修の1日目、午前中はセンター長の遠山氏が半導体業界の役割や動向について説明を行い、その後、研修設備の見学が行われました。午後には、実際の半導体装置の維持管理業務に関する実習が行われ、参加者は現場で使用される機器を使って基礎技術を学びました。

講義を受けた教職員の中には、次年度より「半導体情報科」が新設されることを受けて、さらに知識を深めたいと参加した教師もいます。彼らは、半導体業界における様々な職種とその重要性を実感し、自校の生徒たちに業界の理解を深めさせるための手助けがしたいと考えています。

産学連携の進展と未来の展望



今後、熊本県ではさらなる人材育成が求められます。2023年11月と12月には教育庁からの依頼を受け、玉名工業高校の生徒向けに企業訪問とエンジニア派遣実習が行われる予定です。2024年には、熊本県立高校教職員向けの研修や水俣高校生への研修も行われ、2025年に向けてのさらなる取り組みが続くでしょう。

教育庁の増田氏は、半導体業界が拡大している中で、教職員自身が研修を受けることで生徒らの進路指導においてより有益なアドバイスができると語っています。教職員が実践を通じて得た知識は、生徒に対して大きな影響を与えることが期待されます。加えて、生徒たち自身が地域課題を学びながら将来的なキャリアを考え、自らの道を選ぶ手助けとなることを願っています。

熊本テクノセンターの役割



熊本テクノセンターは、半導体製造装置のメンテナンスや品質管理などのスキルアップ研修を行っています。このセンターで学ぶことで、参加者は専門的な知識と技術を磨く機会が与えられ、全国の半導体産業の活性化に貢献できる人材へと成長することが期待されています。

今後も日研トータルソーシングは、高校生や教職員向けに半導体業界の理解を深めるための研修を続け、地域の人材育成に寄与し続ける方針です。


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