国産SAF供給開始
2025-01-27 11:33:24

2025年度から国内エアライン向けに国産SAF供給開始!コスモエネルギーの取り組み

国産SAF供給がもたらす変革



2025年度より、日本の航空業界は大きな変革を迎えます。コスモエネルギーグループが、国内エアラインに向けて国産の持続可能な航空燃料(SAF)の供給を始めることが発表されました。この取り組みは、日本初の国産SAFサプライチェーンの構築を意味し、航空業界の脱炭素化に向けた大きな一歩です。

SAFとは?



持続可能な航空燃料、略してSAF(Sustainable Aviation Fuel)は、航空機が利用する燃料の一種で、バイオマスなどから製造されます。これにより、従来の石油由来の航空燃料よりも温室効果ガスの排出が大幅に抑制されるのが特徴です。今後、このSAFの普及が航空業界のCO2排出量削減に寄与すると期待されています。

サプライチェーンの構築



コスモエネルギーグループは、2022年に新会社「SAFFAIRE SKY ENERGY」を設立し、日揮ホールディングスやレボインターナショナルと共に、廃食用油の収集からSAF製造、供給までのサプライチェーンを構築するプロジェクトを進めてきました。このサプライチェーンは、国内で生産される廃食用油を原料とし、年間約3万キロリットルのSAF製造を目指しています。

環境への影響



航空業界は国際的な目標を掲げ、2050年までにCO2排出量を実質ゼロにすることを目指しています。特に、ICAO(国際民間航空機関)は、2024年以降の国際航空分野で2019年比15%のCO2削減を定めています。この目標を達成するためには、SAFの普及が重要です。

コスモエネルギーグループの取り組みにより、国内で初めて大規模に生産される国産SAFが供給されることで、航空業界全体が脱炭素化に向けて大きく前進することでしょう。

企業の声



コスモ石油マーケティングの代表取締役社長、森山幸二氏は「国産SAFサプライチェーン構築が実現することを非常に意義深く考えており、今後もSAFを通じて脱炭素社会の実現を目指します」とコメントしています。

また、SAFFAIRE SKY ENERGYの代表、秋鹿正敬氏は「様々な支援のもとでこのプロジェクトを進めており、国内資源循環の実現に向けた大きなうねりが生まれた結果です」と感謝の意を表しています。

まとめ



日本航空および全日本空輸が2025年度から国産SAFを利用することで、これまでの航空業界の燃料供給システムが一変します。国産の持続可能な航空燃料供給への取り組みは、環境への配慮のみならず、新たなビジネスチャンスの拡大にもつながることでしょう。今後の進展に期待が高まります。


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