ヴィーナ・エナジーとQuantum Meshが連携、エッジグリーンAIインフラの未来を拓く

ヴィーナ・エナジーとQuantum Mesh、エッジグリーンAIインフラに向けてMOU締結

2025年2月14日、ヴィーナ・エナジー（VENA）とQuantum Mesh株式会社（Quantum Mesh）が日本国内でのエッジグリーンAIインフラストラクチャの推進に向けた覚書（MOU）を締結したことが発表されました。この協力により、両社は持続可能で高性能なコンピューティングソリューションの提供を目指します。

エッジデータセンターの必要性

AI（人工知能）及びAIoT（人工知能搭載のモノのインターネット）技術の急成長に伴い、世界的に安全で効率的なグリーンデータセンターの需要が高まっています。VENAとQuantum Meshの提携は、環境への配慮と高度な技術を融合させ、次世代エッジデータセンターを実現することを目指しています。

これらのデータセンターは、VENAが行う再生可能エネルギープロジェクトと同じ土地に設置されるか、そのエネルギーを部分的に利用する形で運用される予定です。これにより、持続可能な構造を持つデジタルインフラが構築され、日本のデジタルトランスフォーメーションを支援します。

VENAとQuantum Meshの強み

VENAはアジア太平洋地域において40GWのグリーンエネルギープロジェクトと1GWのデータセンターを擁し、グリーンエネルギーの普及を目指しています。一方、Quantum Meshは独自の液浸冷却技術を使用し、エッジデータセンターの開発に特化。これにより、エネルギー効率や省スペース化を図りながら、安全で信頼性の高い計算環境を提供します。

日本におけるデジタルエコシステムの構築

VENAのCIO、シモーネ・グラッソ氏は「Quantum Meshとの協力で、日本におけるエッジデータセンターの開発が進むことを楽しみにしています」と述べており、双方の技術が組み合わさることで日本がAIを駆使したデジタルエコシステムを構築する手助けになると期待を寄せています。これにより、カーボンニュートラルなAIコンピューティングが実現し、効率性と信頼性が確保される環境が整います。

Quantum Meshの代表取締役、篠原裕幸氏も、「VENAとの提携を心より嬉しく思います。私たちの革新的な技術を融合させることで、持続可能なデジタルインフラの発展に寄与したい」と語っています。この取り組みで、安全性と拡張性に優れたAIコンピューティング環境の構築が進み、日本が持続可能な未来を目指す上での礎となることでしょう。

グリーンエネルギーとデジタルソリューション

VENAは、再生可能エネルギーのプロジェクトに強みを持ち、太陽光や風力を利用した発電を行っています。また、エネルギー貯蔵システムやデータセンターも運営しており、顧客に対して低炭素なソリューションを提供しています。これにより、個人や企業が環境にやさしい選択をする手助けを行っています。同社はシンガポールを本社とし、透明性の高い運営を心掛けています。

一方で、Quantum Meshは、可搬型エッジデータセンターを開発しており、高度なセキュリティで情報を守りつつ効率よく計算処理を行っています。デジタル技術を活用した未来のビジョンを持ちながら、持続可能なテクノロジーの提供を目指しています。