原子力分野の未来を切り拓く令和7年度研究課題の公募が開始

令和7年度国家課題対応型研究開発推進事業公募開始

令和7年2月17日から4月18日まで、文部科学省による「原子力システム研究開発事業」の新規課題公募が始まりました。このプログラムでは、原子力に関する新たな知見やイノベーションを生み出し、同時に技術支援に特化した人材育成へとつなげることを目指しています。

本年度の公募では、従来の「基盤チーム型」「ボトルネック課題解決型」「新発想型」を再編し、「大規模チーム」「異分野連携」「若手」という3つの新たなカテゴリーに重点を置いています。

このカテゴリーでは、アカデミア、業界、研究機関からなるチームが中・大型の研究開発を行うことで、社会に影響を与えることを期待しています。実施される研究は、産業界や社会に即したニーズに基づいたテーマを持ち、具体的な社会実装計画を伴う必要があります。

「異分野連携」では、原子力以外の領域と共に統合的な研究開発を進め、革新的な成果の創出を目指します。情報科学や医学、宇宙を含む様々な分野の知見を取り入れることで、原子力の技術課題を解決する新たなアプローチを促進します。

若手研究者向けに、「若手」カテゴリーが設けられています。ここでは、40歳以下の研究者が挑戦的な基礎研究を通じ、原子力分野での革新を目指します。彼らの情熱が原子力技術の未来を支える原動力となることが期待されています。

提案書類は、2月17日から4月18日の間に受付けられ、文部科学省の研究開発管理システム「e-Rad」を通じて応募が可能です。また、募集説明会がウェブ形式で行われる予定で、参加申し込みは相応のサイト内で確認できます。

第1回：2月25日（火）14時～15時30分
第2回：3月5日（水）14時～15時30分

この過程において、書類審査やヒアリング審査を経て、6月には採択課題の決定が行われ、7月以降から事業を開始する予定です。

「原子力システム研究開発事業」は、原子力技術の進化や社会実装を目指す重要なステップです。幅広い分野の研究者に参加の機会が提供され、異なる視点やアイデアを持ち寄ることで、新たなイノベーションへとつなげることが期待されています。興味がある方は、ぜひ文書を確認し、応募へと動き出してください。