お布施の金額に関する実態調査、約7割が高いと感じる結果に

近年、亡くなった方を偲ぶための葬儀において、僧侶へのお布施の金額について注目が集まっています。株式会社ディライトによる調査により、喪主を経験した方々がどのようにお布施を決定し、その金額に対してどのように感じているのかが浮き彫りになりました。調査結果によれば、約6割の人が付き合いのあるお寺の僧侶に依頼しており、37%の方は葬儀会社からの紹介を受けています。お布施に関する情報収集は、葬儀会社が最も多く約46%を占め、次いで僧侶や住職が38%と続きます。家族や親戚から情報を得る人は24.5%にとどまり、時代の流れを反映しているのが見て取れます。また、金額の決定にあたる際に多くの人が困っていることは、相場や基準の不明確さにあります。実際、調査に参加した人の中で、約41.6%が「相場や基準がわかりづらかった」と回答しており、特に地域や宗派によって異なる金額のため、具体的な金額が決まりにくいという声が聞かれました。最終的にお布施の金額を決める際、多くの人が葬儀会社のアドバイスを最も重視しており、これは実務的な意見が必要とされていることを示しています。約7割がお布施の金額を「高い」と感じていることからも、葬儀におけるお布施の重要性とその重荷感が伝わってきます。葬儀の際には、感謝の気持ちが込められるお布施ですが、その金額設定には依然として不透明な部分が多く、社会での共有が望まれるところです。今後、こういった情報を整理し、透明性を持たせた基準が必要になると言えるでしょう。さらに詳しい調査結果は、株式会社ディライトが運営する「葬儀の口コミ」からも確認できます。