長野県初!「CO2を食べる自販機」導入
環境保護への積極的な取り組みが求められる中、長野県に登場した「CO2を食べる自販機」は、その革新的な意義をまだまだ持っている。この自販機は、全国でミールキット宅配サービスを展開するヨシケイグループと、アサヒ飲料の共同プロジェクトの一環として、長野県松本市に初めて設置された。ヨシケイ開発株式会社の本社が静岡県にあるのに対し、信州の拠点である株式会社ヨシケイ信州がこの素晴らしい取り組みを行った。
この自販機は「都会の中に森をつくる」ことを目的としており、2023年6月から実証実験が始まり、2024年から本格運用に入る予定である。目指すは、2030年までに5万台の設置だ。1台あたり最大60kgのCO2を年間で吸収できるという試算(56-60年生育のスギ樹木に相当)により、これによって脱炭素社会実現に一歩近づけるという意義がある。特許も取得済みで、他にはない先進的なアプローチだ。
CO2の吸収から活用へ
「CO2を食べる自販機」で回収されたCO2吸収剤は、アサヒ飲料が提唱する自治体や企業との共創に基づくプロジェクトに利用される。このプロジェクトでは、アスファルトやコンクリートなどの工業材料に変換し、CO2を固定化する試みが進められている。さらに、藻場造成を通じて海洋の生態系を再生するという「ブルーカーボン」の考えも取り入れられており、海洋の環境保護への寄与も果たす。
環境への取り組みを拡大
ヨシケイグループは、食材配達の際に再配達の必要がないオリジナルの鍵付き宅配ボックス(あんしんBox)を提供しており、こうした単純な行動で環境への負荷を軽減してきた。これまでに約4,700台の配達車を使用し、これにより持続可能な社会の実現へ向けてのCO2削減にも寄与している。また、このプロジェクトと一致する形で「CO2を食べる自販機」の運営を通じても更なる環境保護に貢献する。
ヨシケイの歴史と実績
設立から約50年、ヨシケイグループは日本の食卓を支えるために食材配達サービスを進化させてきた。特に、再配達ゼロの取り組みは環境大臣賞を受賞するなど、その実績が数多く評価されている。IoT技術を用いた配達システムの導入により、食材を必要としている人々にスムーズに届けられる体制を整備。これからも「楽しい食卓・明るい家庭」を提供するためのイノベーションを続けていくつもりだ。
未来に向けてのビジョン
2024年には、様々な賞を受賞し、その取り組みが広がる中、更なる成長を遂げることが期待されている。環境に配慮した選択肢を消費者に提供しながら、持続可能な社会の実現に向けて日々努力するヨシケイグループ。CO2を食べる自販機は、その象徴であり、未来への新たな一歩である。本プロジェクトが、地域社会と環境を守るための力となることを願う。