コロワイドが給食業界初の食品安全規格認証を取得
株式会社コロワイド(証券コード:7616)は、連結子会社のハートフルダイニングが、一般財団法人食品安全マネジメント協会(JFSM)が策定した「JFSマルチサイト規格」の認証を取得したと発表しました。この規格は、多店舗型のフードサービス業者を対象にしたもので、給食業者としての取得は日本初の快挙です。
JFSマルチサイト規格とは?
JFSマルチサイト規格は、食品衛生法の要件である「HACCP」に基づいた衛生管理手法に準拠しています。主にフードサービス業者が、「本部(セントラルサイト)」と「店舗(サブサイト)」で求められる規則や手順に従って、適切な管理を行うことを目的としています。この規格を遵守することで、各店舗における食品の安全性を確保することが期待されています。
このたびハートフルダイニングが取得した認証には、全12の産業給食受託事業所が登録されており、これにより食品安全に対する意識が高まることが期待されています。
規格の特徴
JFSマルチサイト規格は、主に3つの要件から構成されています。まず、HACCP(危害分析重要管理点)であり、安全な食材の受け入れから提供までの各工程を取り扱います。次に、GMP(適正製造規範)に基づく衛生管理が求められ、従業員の健康管理や設備の維持が重要となります。最後に、食品安全マネジメントシステム(FSM)が導入され、すべての従業員が食品の安全性に関与できる仕組みが整えられています。
食品安全の強化による期待
今回の認証取得により、食品安全の管理手順が明確化され、店舗ごとの安全状況のばらつきが減少すると見込まれています。従業員の意識も高まり、常に安全を意識した運営がされることで、顧客や取引先からの信頼もさらに向上するはずです。
ハートフルダイニングの代表取締役社長、栢森洋平氏は、「食品安全は企業の信頼性や持続可能性にも直結する」と強調しました。そして、今回の認証取得が「スタート」に過ぎず、次のステップへとつながる意義があると語りました。
コロワイドの取り組み
コロワイドは、持続可能な社会の実現に向けて、食の安全性を確保するための取り組みを進めています。今回の協議による規格整備は、サステナビリティ経営の一環であり、企業の中長期的な価値向上にも寄与するものです。
さらに、給食事業を担うハートフルダイニングの公式サイトには、今後の取り組みについての詳細も掲載されています。これを通じて、安心・安全な食の提供を目指すコロワイドの姿勢が伺えます。
株式会社コロワイドは、牛角やかっぱ寿司、ステーキ宮などの飲食チェーンを展開し、国内外に約2,600店舗のネットワークを持っています。これからも、持ち続けた成長を追求しながら、グループ全体で品質の向上に努めていくでしょう。
まとめ
コロワイドが取得したJFSマルチサイトの認証によって、給食業界における食品安全管理の基準が確立されつつあります。ハートフルダイニングを中心に、食品の安全性を高める取り組みが進むことで、多くの人々に信頼される食事を提供し続けることが期待されます。これからのコロワイドの活動に注目が集まります。