FARAPULSEの新機能
2025-04-30 16:02:35

ボストン・サイエンティフィック、FARAPULSEシステムの新機能を導入

ボストン・サイエンティフィックがFARAPULSEシステムに新機能を追加



ボストン・サイエンティフィック ジャパン株式会社は、新しい技術を搭載したFARAPULSE™ パルスフィールドアブレーションシステム(PFA)の一部変更承認を発表しました。この新機能には、ナビゲーション技術を追加した「FARAWAVE™ 2.0 NAVPFAカテーテル」と、リアルタイムでカテーテルの動きや形状を可視化する「FARAVIEW™ ソフトウェアモジュール」が組み込まれており、心房細動の治療において飛躍的な効率向上が期待されています。

発作性心房細動(AF)の患者が増加している中で、特に薬剤に抵抗性を持つ再発性の症状に特化したこの治療法は、日本でも急務となっています。このFARAPULSEシステムの技術革新により、心房細動の治療が以前よりも格段に簡便かつ正確になり、医師の負担が軽減されるでしょう。

FARAWAVE 2.0 NAVPFAカテーテルの革新



新たに追加されたFARAWAVE 2.0 NAVPFAカテーテルは、単一のカテーテルで心房細動の治療と3Dマッピングを同時に行うことが可能です。これにより、導入されるナビゲーション技術がカテーテルの位置をリアルタイムで表示し、手技中の精度を向上させると共に、患者の被ばく時間の短縮にも寄与します。

FARAVIEWソフトウェアの活用



FARAVIEWソフトウェアモジュールは、FARAPULSE PFAシステムと連動して動作します。このソフトウェアの導入により、医師はアブレーション履歴をリアルタイムで確認できるようになります。これにより、アブレーション実施回数を最小限に抑え、より効率的な治療が可能になります。自動タグ付け機能によって履歴を管理することで、医師が必要な情報に簡単にアクセスできる環境が整います。

東京医科大学医院の里見和浩教授は、PFA治療の導入が心房細動治療にとっての新たな可能性を示すと述べており、特にFARAVIEWの技術が視覚的な補助を提供することで、手技の正確性がさらに向上すると期待しています。「患者に対して安心感を提供するためには、医師がより正確に操作できることが不可欠です」と、教授は続けます。

将来の展望



FARAWAVE 2.0 NAV PFAカテーテルとFARAVIEWソフトウェアモジュールは、2024年10月に米国、2025年2月には欧州での承認を予定しています。医療従事者からは、「リアルタイムでアブレーションの状況を把握できることで治療の確実性が向上する」との高評価も得ています。

ボストン・サイエンティフィックの社長である森川智之氏は、この新たな技術が医師の負担を軽減し、より多くの患者に最適な治療を提供できると確信しています。今後、学会との連携を強化し、PFA治療の普及を推進する意向を示しています。

医療の未来へ



日本の医療現場において、心房細動の治療へのニーズは急速に高まっています。FARAPULSE PFAシステムの革新がもたらす新たな治療オプションは、患者と医療従事者に恩恵をもたらし、心疾患治療の未来を明るく照らすことでしょう。ボストン・サイエンティフィックは今後も心疾患治療のリーディングカンパニーとして、患者への配慮を忘れず、革新的な技術の提供を続けていくことを約束しています。


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