教育改革の未来を切り拓く元校長が語る新たな学びの形
教育の現場は、常に変化を求められています。近年、少子化や教員不足、さらには不登校の問題が深刻化する中で、日本の公教育は岐路に立たされています。そんな状況下で、「学校は変えられるのか?」という疑問に対し、実際に現場で改革に取り組んできた元公立小学校校長の大賀重樹氏の言葉が届きます。
セミナーの概要
株式会社NIJINが主催するオンラインセミナー「【公立小学校も変われる】戦略的学校改革~現場主導でここまで変わる!教育の未来を語る一夜~」が2025年5月31日(土)に開催されます。このセミナーには、元校長の大賀氏が登壇し、彼の経験に基づいた学校改革のポイントが語られます。具体的には、彼が校長として行った「働きがいのある学校づくり」を中心に、4つの観点(なくす、へらす、うつす、ふやす)からその全貌を紹介します。
1. なくす
大賀氏は、形式化していた「研究集録」や「学校文集」、「毎日15分のモジュール授業」を思い切って廃止。これにより、教職員と児童生徒の負担を軽減し、教育の本質に立ち返ることができました。
2. へらす
清掃の回数を週3日にまで減らしたことに加え、授業時数を1コマ減や通知表の所見記入を年度末の総合所見のみにすることで、教員の負担も軽減しました。また、「休日勤務振替券」を導入したことで、長時間労働の是正にも積極的に取り組みました。
3. うつす
登下校指導をPTAや地域に移行し、学校便りの配信も印刷からメールに変更。さらには、全校規模での「見せ合い授業」を採用することで、教師のリソースを本質的な教育活動に再配分しました。
4. ふやす
新たに第2図書館や校内フリースクールの設置、月1回の午前下校を実施することで、研修機会を拡充。留守番電話や下校時刻の前倒しにより、週170分の放課後時間を取り戻すことにも成功しました。
これらの改革は、前年踏襲から脱却し、現場主導で行われたものです。「学校は変えられるのか?」という問いには、実践を通じたリアルな答えが用意されています。
参加対象者
今回のセミナーは、以下のような方々に特にお勧めです:
- - 教員の働き方や学校制度を見直したい方
- - 現場の改革に興味を持つ校長、副校長、教育委員会関係者
- - 「変えたいけど、どう動けばいいかわからない」と感じる教職員
- - 日々の業務から一歩でも変化を起こしたいと考える方
もちろん、教育に関心のある一般の方の参加も大歓迎です。
セミナー詳細
- - 日時:2025年5月31日(土)20:00〜21:00
- - 形式:Zoomによるオンライン開催
- - 参加費:2,200円(早期申込割引あり)
- - 申し込み方法:Peatixのイベントページよりお申し込みください。イベントページはこちら
講師のプロフィール
大賀重樹は、元公立小学校の校長であり、公認心理師および小学校英語講師としての活動も行っています。教員として勤務後、JICA海外協力隊に参加し、中米ホンジュラスで現地教員への研修を行ってきました。心のケアにも携わりながら、多岐にわたる活動で「誰ひとり取り残さない」教育を実現すべく邁進しており、現在は小学校で英語講師としての役割も担っています。
教育に関連する幅広い知識と経験を持つ大賀氏の話から、教育改革の可能性を感じる貴重な機会です。興味を持っている方はぜひご参加ください!