東京都の新たな挑戦:Global CityTech Bridge
東京都は、CIC Instituteの主導で「Global CityTech Bridge」の2025年度採択プロジェクトの第一弾を発表しました。この取り組みは、東京都が抱えるさまざまな課題を解決し、革新を生み出すことを目的としています。今年度は、応募が60件を超える中から選ばれた5つのスタートアップが共同でプロジェクトを進めることになります。
採択されたプロジェクトの概要
以下に、2025年度第一弾として採択された5つのプロジェクトのテーマとスタートアップ、実装パートナーの情報を紹介します。
1. 鉄道の安全性向上
- - 採択スタートアップ:株式会社QuantumCore
- - 実装パートナー:積水化学工業株式会社
このプロジェクトでは、リザバーコンピューティング技術を活用した時系列データ解析プラットフォーム「Qore」が、鉄道の線路内に敷設された光ファイバケーブルに伝わる振動データを解析し、安全運行を支援するサービスを目指します。
2. 建設図面×AIによる現場効率化
- - 採択スタートアップ:株式会社 KK Generation
- - 実装パートナー:株式会社サンゲツ
AIを活用した積算や検図などの自動化を通じて、建設業界の負担を軽減する取り組みです。様々な業務をAIが支援することで、業界全体の効率化を図ります。
3. 画像解析AIで既設防犯カメラの価値を最大化
- - 採択スタートアップ:株式会社アジラ
- - 実装パートナー:株式会社きらぼし銀行
リアルタイムで防犯カメラの映像をAI解析し、データを活用して清掃業務や警備体制を最適化するプロジェクトです。
4. 就労困難者向け「AI支援員サービス」
- - 採択スタートアップ:VALT JAPAN株式会社
- - 実装パートナー:三菱地所株式会社
このプロジェクトは、就労困難者に特化したDXプラットフォームを用いて、ビジネスと福祉の支援モデルを開発するものです。実験を通じて全国展開を見据えています。
5. 音声ナビを用いたおもてなしDXによる住まいのご案内
- - 採択スタートアップ:LOOVIC株式会社
- - 実装パートナー:株式会社長谷工コーポレーション
音声ナビガイド技術を活用し、現地案内の品質を向上させる取り組みです。人手不足の解消と顧客満足度の向上を目指しています。
多面的な支援
CIC Instituteでは、これらのプロジェクトに対し、実装支援金や成長支援、海外展開支援を含む多角的な支援を行います。この取り組みによって、東京都内でのイノベーションが加速することが期待されます。
参加の呼びかけ
これらのプロジェクトや事業に興味のある企業やスタートアップの方は、是非事務局までお問い合わせください。今後開催予定の中間報告会や成果報告会などでもプロジェクトの進捗をお伝えしていく予定です。
Global CityTech Bridgeの役割
Global CityTech Bridgeは、都市関連テクノロジーのイノベーション創出と社会実装を円滑に進めるためのプラットフォームです。東京都は、このプロジェクトを通じてよりスマートで持続可能な都市づくりを目指しています。詳細については、公式ウェブサイト(
Global CityTech Bridge)をご覧ください。