省エネ建築の新たな選択肢、無料Webサービスの紹介
建築業界が直面する課題に対処するため、株式会社one buildingがYKK APと協力し、非住宅向けの「省エネ検討WEBサービス」を無料で公開しました。このサービスは、BIM(ビルディングインフォメーションモデリング)を必要とせず、簡単に省エネ性能をシミュレーションできる画期的なツールです。2025年からの省エネ基準適合義務化に伴い、設計段階から性能を確認することが重要となる中、このサービスがどのように役立つのか、詳しく見ていきましょう。
省エネ基準とその重要性
2025年4月には新税基準の適合が義務化され、2030年にはさらに基準が引き上げられる予定です。これにより、建築設計では早い段階から省エネ性能の把握が必須となりますが、これまでのプロセスでは専門業者に頼る形が主流でした。そのため、多くの手戻りやコストが発生し、効率的な設計が難しかったのです。しかし、この新しいWebサービスを使うことで、設計の初期段階から省エネ性能を意識した進行が可能になります。
サービスの特徴
この「省エネ検討WEBサービス」は以下の特長を持っています。
1. 無制限の計算回数とプロジェクト数
無料で利用でき、プロジェクトや計算回数に制限がありません。これにより、ユーザーは何度でも設計案を検討することができ、納得のいくデザインを追求できます。
2. 簡単な操作性
Webブラウザさえあれば、特別なソフトウェアの購入やダウンロードは不要。インターネットが繋がっていれば、どこでも使用できます。
3. ガイダンスに従って簡単入力
省エネ計算初心者でも安心して使用できるような、直感的なインターフェースを採用。データは事前に登録されているため、迅速なシミュレーションが可能です。
4. チームでの利用が容易
プロジェクトメンバーの招待機能により、複数の担当者が同時に作業を進められる環境を提供します。
YKK APとの連携
YKK APの非住宅向け製品情報を揃えたこのサービスでは、窓の選択が建物の省エネ性能にどれほど影響を与えるのかを具体的に分析することができます。また、YKK APが提供する「Asutaina for Energy」と連携し、実際の製品に基づいた詳細な性能の確認も可能です。
参加募集中のオンライン説明会
新サービスの使い方を理解するため、オンラインでの説明会が定期的に開催されます。参加登録は必要ですが、費用は一切かかりません。建築設計に関わる皆さんは、ぜひ参加して最新の情報をキャッチしてください!
まとめ
省エネ建築の設計段階から利用できるこの省エネ検討WEBサービスは、今後の建築業界には欠かせないツールとなるでしょう。将来的には、さらに多くの機能の追加が計画されています。持続可能な建物づくりの道を進むために、ぜひ活用してみてください!