株式会社ライナフが資金調達でさらなる成長を目指す
東京都文京区に本社を置く株式会社ライナフが、脱炭素化支援機構(JICN)や複数のベンチャーキャピタルから資金調達を行いました。この動きは、同社の主力事業である「スマート置き配」の導入を加速させるための大きな一歩です。
資金調達の背景
ライナフのスマート置き配サービスは2021年にスタート以降、毎年約4,000棟のペースで導入が進んでいます。このサービスは、宅配物の再配達を削減し、入居者の利便性を向上させるだけでなく、配送業務の負担を軽減し、結果として労働環境の改善にも寄与しています。さらに、CO2排出量を削減し、持続可能な社会の実現に向けた重要な施策として位置づけられています。
今回調達した資金は、スマート置き配のさらなる成長を狙った投資に使用されます。デバイスの増産、システム開発の強化、人材確保などに進めることで、マンションや集合住宅へのサービス提供を拡充し、住環境の向上を図ります。
スマート置き配の仕組み
「スマート置き配」は、ライナフが提供するスマートロック「NinjaEntrance」を用いてオートロック付きマンションの共用エントランスをデジタル化します。認証された配達員がオートロックを解錠し、荷物を指定の場所へ届けることで、入居者は再配達の心配をすることなくスムーズに荷物を受け取ることができます。このサービスはマンションオーナーや管理会社にとっても導入が容易で、費用負担なく利用できる点が魅力です。
ベンチャーキャピタルからの期待
今回の資金調達には、脱炭素化支援機構やNVenture Capital、ひろぎんキャピタルパートナーズ、ゼンリンフューチャーパートナーズが参加しています。
脱炭素化支援機構
同機構は、ライナフのソリューションが再配達の削減に貢献し、CO2の排出量を抑制する可能性を高く評価しています。特に、配達員の行動履歴の記録を通じた安全確保や犯罪抑止力の向上に対しても期待が寄せられています。
NVenture Capital
このベンチャーキャピタルは、ライナフが個別宅配の課題解決に取り組んでいる点を評価しており、その中核をなすエコシステムの構築にも期待を寄せています。医療や物流、不動産業界など異業種との連携も強化されるでしょう。
ひろぎんキャピタルパートナーズ
同社はライナフがオートロック付きマンションの置き配を推進することに重点を置き、物流業界におけるさまざまな社会課題への対策としての可能性に注目しています。
ゼンリンフューチャーパートナーズ
ゼンリンも再配達問題の解決に向け、ライナフの取り組みを応援しています。特に、ECサービスの拡大に伴う物流業界の問題に対するアプローチは、社会的意義が大きいとされるでしょう。
将来の展望
ライナフは今後、さらなる資金を活かして、技術の向上とサービスの提供範囲の拡大を進めていく方針です。住宅や配送業界における変革を実現し、持続可能な社会の実現に向けた重要な役割を担う企業として、ますます注目されることでしょう。これからのライナフの活動にぜひご期待ください。
ライナフ公式サイト