中古マンション購入時の維持費用と修繕積立金の意外な実態
株式会社MEMOCOが実施した調査によると、中古マンション購入者の多くが維持費用や修繕積立金に対して高い負担感を抱いていることが明らかになりました。本記事では、その真相に迫ります。
調査概要
調査は2025年1月から9月にかけて行われ、123名の男女を対象に実施されました。回答者は男性が約60%、女性が約40%で、年代別には20代から60代以上まで幅広い年齢層が含まれています。
中古マンション購入後の維持費用の実態
多くの購入者が月々の維持費用を高いと感じている現状が浮き彫りになりました。実際、維持費用が高いと感じた割合は73%にのぼり、これを受けて十分な事前確認が必要であることが強調されます。特に、月額1万2000円台が最も多く、その中の33%は1万2000円から1万4000円未満でした。逆に、2万円以上の維持費を支払っている層も16%存在し、物件により差があることが示されました。
修繕積立金の負担感
維持費用だけでなく、修繕積立金に対する負担感も重要な要素です。なんと、78%が高い、またはどちらかというと高いと感じています。特に、将来の大規模修繕を見越したこの費用は、購入者にとって負担の大きな要因となっています。
年代別・性別による分析
年代別では、特に40代の回答者が高い負担感を示しています。この年代では、維持費用や修繕積立金の負担が顕著で、将来的な修繕費への不安も増加しています。一方で30代は比較的負担が軽い傾向にあり、50代以上では個人差が大きくなります。また、性別においては男性が「安い」と回答する傾向がありましたが、高いと感じている割合には大きな差が見られませんでした。
中古マンション購入時の注意事項
この調査から明らかになったのは、購入前に維持費用や修繕積立金の詳細をしっかり確認する必要があるということです。物件価格だけでなく、月々の総コストを含めて比較検討することが賢明です。
特に修繕積立金が極端に安い物件には注意が必要で、将来的に大幅な値上がりが予想されるためリスクがあります。
まとめ
最終的に、約73%の購入者が維持費用、78%が修繕積立金の負担を感じていることが確認されました。これらの結果を受けて、中古マンション購入時には、事前調査と総コストの正確な把握が不可欠であると言えます。特に、長期的な観点から維持費と修繕積立金の両方を考慮することが重要です。これにより、後々の不安を軽減できるでしょう。