博多・中洲のオシャレな夜を体感!
「NEOスナック街 窟(KUTSU)」が、最新の空間デザインを取り入れた新しい横丁として注目を集めています。このスポットは、昭和のスナック文化と現代のニーズを融合させることを目指して、福岡市博多区の中洲に誕生しました。このたび、この魅力あふれる空間が「日本空間デザイン賞2025」において、応募総数853作品の中から食空間部門で銀賞を受賞しました。数多くの著名クリエイターが関与する今回のアワードで、地方のスナック文化が評価されたことは非常に意義深いものです。
中洲の歴史を受け継ぐ新しい試み
「NEOスナック街 窟」は、従来のキャバレー跡地に誕生した新しいスナック街です。7軒のスナックがカウンター越しでお客様を迎えます。客とスタッフの距離感を縮める設計が施されており、居心地の良さを感じられます。洞窟をイメージした群青色の空間がその神秘的な魅力を引き立てています。
この新たな横丁文化は、ただの飲み屋街ではなく、「都市再生」「文化継承」「創業支援」「コミュニティ再生」という社会的な視点を取り入れたものです。特に、コロナ禍を経た中で、街の復興に貢献できる形で生まれ変わったことに高い評価が寄せられています。
サステナビリティを考えた運営
中洲スナックの現状として、老朽化した店舗や後継者不足が問題視されていますが、この街はその逆風を逆手に取る試みを行っています。例えば、築約50年のキャバレー跡を活用し、共同運営型のスナック街として再デザインされました。トイレやバックヤードを共有することで、低コストでの運営を実現し、初めてのオーナーでもチャレンジしやすい仕組みを提供しています。
次世代を支える新たなインキュベーション拠点
ユニットの広さは約3坪と小さめで、カウンター席が7つ設けられています。この設計により、コスト的な負担を軽減しつつ、運営を可能にします。また、オーナー同士のコミュニティが自然発生することで、互いに助け合う関係が築かれています。こうした環境は、次代の夜の文化を担う人材の発掘にもつながるでしょう。
伝統を超えたの新時代のスナック文化
「昭和のノスタルジーを超えて」というコンセプトで進化を遂げるスナック文化。代表取締役の柴田芳孝氏は、こうした取り組みが中洲の魅力を新たな形で継承していくことを確認しています。彼の言葉を通じて、過去の文化をただ懐かしむのではなく、現代の感性やニーズに合わせて再構築する重要性を語っています。
施設概要
- - 名称: NEOスナック街 窟(KUTSU)
- - 所在地: 福岡市博多区中洲3-6-15 會楽園ビル2F
- - 店舗数: 7店舗(各 約10㎡・約3坪)
- - オープン日: 2024年10月3日
- - 総面積: 118.8㎡(約36坪)
- - 構造: 鉄骨造6階建の2階部分
- - 施主: 有限会社會楽園
- - 企画・運営: 有限会社 若松地所
- - 公式HP: KUTSU公式サイト
- - Instagram: KUTSU Instagram
「NEOスナック街 窟」を訪れ、博多・中洲の新しい夜の楽しみ方を体験してみてはいかがでしょうか。親しみやすい雰囲気の中、古き良き時代のスナック文化を楽しみつつ、新たなる出会いや体験を期待できるでしょう。