HISとさとゆめが徳島県と観光促進の協定を締結
2023年、東京を拠点とする旅行代理店株式会社エイチ・アイ・エス(以下、HIS)は、地方創生を目指す株式会社さとゆめとともに、徳島県(知事:後藤田正純)との包括連携協定を締結しました。この協定は、地域活性化を目的とした観光振興を通じて、徳島の魅力を広く発信することを目指しています。
背景と新たな展望
徳島県は、2024年11月に香港へ、12月にはソウルへの国際定期便が運航開始される予定です。これにより、徳島が国際的な観光地としての地位を高めることが期待されています。新たな空のアクセスが開かれることで、海外からの観光客を迎えるインバウンドのみならず、国内外に広がるアウトバウンドの可能性も広がるのです。
HISとさとゆめは、これを機に「Destination Create Project」と名付けた新たな事業に取り組みます。これは、地域の特性を生かした新しいスタイルの旅やコミュニティ形成を目指し、各地域に密着した魅力を提案するプロジェクトです。既に始動しているこの事業には、徳島県も第一弾のエリアとして参加しています。
協定内容の詳細
包括連携協定に基づき、HIS、さとゆめ、徳島県が共同で推進する内容には、次のようなものが含まれます:
1.
観光と地域魅力の発信—徳島の特色や文化を広めるための情報発信を行います。
2.
インバウンド施策—海外からの観光客を意識した誘致施策を展開します。
3.
アウトバウンド施策—徳島県からの観光客を他地域に送客する取り組みも行います。
4.
新目的地づくり—新しい観光地としての徳島を作り上げていくプロジェクトを進めます。
5.
その他施策—目的達成のために必要なあらゆる取り組みを行います。
地域活性化への期待
この協定によって、観光業界の新たな活性化が期待されています。HISは専門人材の派遣を通じて、徳島県の観光振興に貢献する意向を示し、地方創生に必要な専門的な知識やスキルを提供していく計画です。地域の資源を最大限に活用し、訪れる人々にとって魅力的な体験を提供することが、徳島県の持続可能な成長につながると考えています。
日本各地での地域振興が求められる中で、徳島県の取り組みは他地域のモデルケースになる可能性があります。観光を通じての地域活性化は、今後さらに注目されるテーマとなるでしょう。HISとさとゆめ、そして徳島県が協力して築く新しい観光の枠組みに、ぜひ注目していただきたいと思います。