府中刑務所見学
2025-06-24 16:59:12

社会と刑務所の架け橋を築く、高校見学会の模様

社会と刑務所の架け橋を築く、高校見学会の模様



2025年6月18日、東京・府中市に位置する府中刑務所で、特別な見学会が開かれました。この取り組みは、株式会社一が運営する「HIGH HOPE」のクラウドファンディングによって実現しました。「10代の犯罪を減らす」という明確なミッションを掲げる同会社は、見学会を通じて社会と塀の中の生活を結びつける第一歩を踏み出しました。

本見学会は、府中刑務所が製造したオリジナルTシャツをリターン品とし、参加者が無償で体験できるようにしたものです。この2日間のイベントには、合計36名もの参加者があり、参加者たちは刑務所内の作業場見学や職員との対話を通じて、普段は知ることのできない“塀の中“の実情に触れました。

「刑務所に入ったことはありますか?」と問われると、大半の人が首を振るでしょう。それほどまでに私たちは、刑務所やその中の生活に対する理解が不足しています。この問題を解決する第一歩が「知ること」だと考えた株式会社一は、クラウドファンディングを通じての資金調達に成功し、支援総額は11,142,000円、その支援者数は447人に達しました。特筆すべきは、リターンとして提供されたオリジナルTシャツが121人にも喜ばれたことです。

こちらからプロジェクトページをチェック

この見学会の当日、参加者は実際に受刑者が生活する居室や作業場を歩き、困難な環境の中での受刑者の生活の一端に触れることができました。さらに、職員からは受刑者に対する理解や再犯防止の重要性についてのプレゼンテーションがあり、参加者同士の感想を共有する時間も設けられました。このような経験を通じて、参加者は「知らなかった」という気持ちから「考えたい」へと変化していきました。

参加者の感想には、「刑務所について考えたことがなかったが、職員の方々の思いを聞いて関心が高まった」といった声や、再犯防止には企業の協力が重要だとの意見が寄せられました。多くの参加者が、刑務所と社会の間には大きな断絶があることを感じ、「その橋渡しをする取り組みがもっと必要だ」と強く訴えました。

さらに、オリジナルTシャツの開発に際しては、府中刑務所とハイケム株式会社が共同で行い、トウモロコシ由来のポリ乳酸を使用した環境に配慮した品質の高いTシャツが完成しました。デザイナーの竹田さんの協力のもと、「乳首の透けないTシャツ」という新たな挑戦にも取り組み、受刑者も技術を磨いて成功に至りました。このTシャツには「HIGH HOPE」のロゴタグが付けられ、メッセージ性を持っています。

株式会社一は今後も再犯防止や更生保護を促進するため、自治体や企業、福祉機関との連携を強化し、新たな共創プログラムを実施していく計画です。社会が進化するために必要なことは、こうした一歩を踏み出すことです。

「誰もがやり直せる社会を作る」というビジョンのもと、活動に参加したい方々からの連絡も歓迎しています。興味を持たれた方は、ぜひこちらのリンクからご確認ください

会社概要



  • - 会社名:株式会社一(ICHI INC.)
  • - 代表取締役:中馬一登
  • - 所在地:京都市上京区相国寺門前町643-6 風良都館3階
  • - 設立:2023年11月

「HIGH HOPE」の公式ウェブサイトもご覧ください:こちら


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